「がんの痛みはとれる」
加賀谷肇・松本禎之(日本薬学会編)


痛みは結局その人だけが感じているもの、その人だけしか分らないもの。だけどその苦しみはその人だけが背負わなくてはならないものではない。

だけど実際病名を聞いてしまうと(それが治らない末期のがんなら尚更)治そうという気力もわいてこないだろうし、どうしていいかも分らないし、こういう病気になったんだからと痛みを、生きることを諦めてしまう。
そうではなくて、末期のがんであってもモルヒネや他の鎮痛剤、補助剤を使えば痛みをなくすことが出来る。痛みにも来るだろう死にも怯えずに生きていける。
モルヒネの効能、使い方、痛みとそれに関連する不快症状を抑える為の様々な種類の薬。他の人たちの治療のケ―ス、よくある誤解、不安。痛み治療の種類と、受けるコツ(患者は遠慮してやっちゃいけない、と思いがちだけど、してもいい、むしろすべきこと)。
自分が生きていくためにこれだけの対処方法がある、取るべき手段があると思うだけで、人は生きていく希望が持てる。最後まで頑張れる。

そう、こういった治療の知識は医療関係者の為のものじゃなくて、患者が自分の人生を自分で生ききる為に必要な知識で、手段だ。
病気になっても私たちは生きていかなくちゃならない。だけどその代わり、病気になっても私たちは生きていけるんだ。


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