2004/10/30 ときには振り返って 僕はここであなたを思ってる

今日はプリンター買いに行きました。とりあえずデジカメの画像を綺麗にプリントアウトできればいいなあと選び始めて、結局複合機を買うことになりました。カラーコピー、スキャナ、そしてネガも印刷できるやつ。す、すげー!値段もまあそれなりでしたが、何かもう写真屋さんいらないみたいな感じですよね。すげー。配送は月曜日夜なのですが、楽しみ!早く来て欲しい!写真のプリントアウトだけでなくスキャナ使って今まで集めた切り抜き(それはもう野球とかサッカーのとかですよ。ウフン)も綺麗に整理できるのでは…!とどきどきしてますですよ!超鼻息荒いですよ!
それにしても某大手電機店の店頭販売のお兄さん・山本さん(名札みた)はすごいですよ。何かもう懇切丁寧、商品知識もメーカー問わず豊富で、何にも分かってない素人がいちいち不安や疑問に思って聞いてくることすべてに誠実に答えてくれて一点の曇りもない。デモもやってくれるし、本当にもうこれ買うのに何の不安も不満もないよ!って感じになりました。信頼感、誠実、丁寧、真摯、真面目…何かもう接客業の真髄を山本さんに見た気持ちです。私も外来の患者さんに質問されることが多い立場だから山本さんを見習いたいと本当思いましたです。山本さん…。

ドラマ(日テレ)「ナースマンが行く」で、治療が終わってるけど、身寄りがいないので退院させるのは不安という患者さんが出てきましたが、こういう方の退院後の生活をどうするかの相談を受けたりするので、何か妙にそわそわした気持ちで見てました。何か思わず、家があるなら在宅看護の方向で、ヘルパー訪問とかしてもらえば…とかない頭絞って色々考えてみたり(ドラマドラマ)。
それにしても、いわゆる社会的入院を減らすために180日を超える長期入院患者から取れる診療報酬が下がる制度を取り入れたわけだけど、そうしたら今度は長期入院患者を追い出すのに必死になったり、たらいまわしにしたりする結果を呼んだわけで、医療制度のゆがみって何かもう絶望的な感じがしないでもない。でもそういう制度だからこそMSWみたいな仕事の必要があるわけで。でも一方でこのドラマで事務長が云ってた病床稼働率をあげるためにMSWが動く場合もあるわけで。療養型とか急性期とか、病院の機能区分が確立することは的確な医療を患者に提供するシステムになるはずだったんじゃないのかなあ…今の状態ではカバーできない穴が目立つばかりのような気がする…とか。医療って本質である貴いものと、制度やシステムの矛盾やゆがみ、どこかの誰かの計算や思惑が絡み合っている。不完全な不健全な、生命力に満ちた神秘的な、不思議な巨大な生き物のようにも思える。
ってドラマで何をもやもや考えているんだか!げふん、げふん!(何となく咳払い)

2003/10/29 踵を鳴らし、膝を光らせ、ただ無心に

土日はありますが、とりあえず今日で10月の仕事日は終わり。一ヶ月働いたことになります。何か一日一日はすごく早かったけど、振り返ってみると短かったようには思えない、非常に濃い感じです。慣れないことばっかりで、緊張ばっかりしてますけど。
医療ソーシャルワーカー(MSW)です、と云っても、病院によって(規模、種類、経営方針等々)仕事は変わってくると思いますが、私が今やってる主な仕事としては入院してる患者さんの退院援助、治療が終わった患者さんが長期療養なりリハビリなりを目的に転院する病院を探して転院手続きをやってます。逆に他の医療機関から患者さんが転院してくるときの受付もしてます。外来患者さんに対して診療科目や診察の手順とか検査の内容とか病院案内、場合によっては診察予約を受けたり、クレーム苦情受付、問い合わせ各種受付も。今はインフルエンザ予防接種予約受付とかもしてます。…割と何でも屋?(笑)。まあ病院と病院、看護スタッフと事務スタッフ、病院全体と患者さん、それぞれのあいだの連携、調整役がMSWだと思うし、そもそも病院でも初めて入ったMSWなので、私も周囲も何が出来るやらしていいから分からない状態だし、まあとりあえずはこんなところから初めて少しずつ立場や役割を確立していければいいなあという気持ちです。
実績もないし情報もない状態なので、とにかく色んな病院の情報を集めているところなんですが、病院のパンフレットとか案内を見てるといちいち興味深くて時を忘れる気持ちになります。何かすっごい病院大好きっ子みたいで変な子なんですけど(笑)でも好きっていうか興味ある。世の中にはこんなにたくさん色んな病院があるんだなあ…と。たくさんの病院を知ることで医療業界の事情とか仕組みとか見えてくることもあり、何だかなあ、やっぱりお医者先生は好きになれないと思うこともあるけど、でもやっぱり興味がある。

そうそうリカバリー記録06/21に書いた病院(超ラグジュアリー、ホテルのような病院。私がMSWの面接受けて落ちたところ)の系列病院に問い合わせすることがあり、何となくわくわくどきどきしてみたりしたんですが、その病院、個室の差額ベット代が65まんえんですって…。最初16万の聞き間違いかと思ったのに…。今すぐ入れる部屋は45万とか云われても…。大部屋で22万円って…。頭のネジが1本ぽーんと飛びそうになりました。さ、さすがスタッフは廊下の真ん中を歩きません、廊下の真ん中は患者様のための通路ですから、の病院だ…。

脳腫瘍の手術前にする脳血管造影検査。最近話をしたり聞いたりすることがあったのですが、私のとき(7年前)とは随分検査方法が変わってるんですね。造影剤をカテーテルで体内にいれて血管の状態をX線撮影するという検査(非常に簡単な説明)ですが、手術室で下半身麻酔して股関節から大腿動脈に針を入れて、そこからカテーテルを血管内にいれて造影剤を入れて撮影という流れなので、下半身麻酔注射が痛いし、造影剤が入るとなぜか顔面が熱く膨張するような変な気持ち悪さがあるし、何されてるんだか分からないけど意識はあって何とも居心地悪く、術後も動脈の傷跡を厳重管理ということで足(右)を固定されて、一晩動けなかったんです。がんセンターに入院して、初めての本格的な検査で、それまでまるで苦痛とかつらさがなかったので結構かなりダメージ大きかったんですよねえ…、脳腫瘍の治療って結構大変苦痛なことなのでは…みたいな(そこで自覚した人。笑)。正直手術よりインパクト大きい(笑。手術は前投薬で速攻寝てますからねえ…)嫌な検査…という記憶です。
しかし、今ではデジタル・サブトラクション・アンギオ(DSA)装置と呼ばれるコンピュータを利用した撮影なので、腕の静脈からのカテーテル挿入でいいそうで、安静時間も30分前後、場合によっては外来でも可能な検査になったそうで。い、医療の進歩って日進月歩、本当目を見張るものがありますねえ…。す、すげー…。いや7年って短い時間じゃないですけど、でも一晩の苦痛が30分の安静時間って化学的医学的な難しい話は分からないですけどそれだけで素晴らしい!ですよねえ。医療ってこういうところやっぱりすごい…と思う。それだけの力があっても救えないものがまだたくさんあって、嫌な仕組みもたくさんあるけど、でも希望があるんだ。ものすごい力が。

最近脳腫瘍の手術をすることになった方から話を聞かなければこういうことも知ることもなく、ずっと脳血管造影検査って嫌なイメージのままだったと思います。脳腫瘍になった、手術するという話を聞くのは、心中を察すると本当にたまらない、切ないというかショックというかなんかもう色々ものすごくこみ上げてきますが、こういうことを知る機会ともなり、意外なご縁も広がったり、何か、変な云い方かもしれないですが、決して悪いことばかりじゃないのかな、とか。病気は思いがけないもの、予想外の非日常、根底にくる衝撃、だけど、それは悪い意味だけではないと思う。思いたい。そういういい意味を集めて、足りないものが補われていくのかな、と思ったり。前向きな意味のある闘病人生になりたい。せっかく脳腫瘍になったのだからそれが教えてくれるもの、導くもの、生み出すもの、いいものを前向きに自分のものにしていきたい。

2004/10/27 日々の階段を

仕事のひとつひとつが勉強という感じというか、教科書や知識として知ってることの実際を経験するというか知らないことを知るというか。業界に足を踏み入れるということの今は物珍しくてどきどきすること、いちいち戸惑い考えることを、いつかは慣れるだろうし、慣れていかなくてはいけないとも思うけど、やっぱりそういう中でも私の中で大事なのは患者の意識だと思う。自分が患者だということが、今は全然役に立たなくてむしろ余計な勝手な感情移入に揺れるけど、いつかは個性として活かしていけたら、と思う。

それにしてもコンタクト(ハード)使ってるせいかすぐに目が充血して、そういう目で相談するのって何か怖いとか思われてそう…(笑。いごとじゃない)。区役所バイトでも「目を血走らして待ち構える相談員って…」(笑)と思ったんですよね…。じゃあネット控えろということなんですけどね(自覚があるなら…)。

そこに命があるということに、願いに、祈りに、意味があるならば。価値があるならば。どうか。

2004/10/26 せめて雨がやめば

夕方、病院の入り口で患者さんがお見舞いに来た家族を見送ってて、いつまでもいつまでも見送ってて、手振りながら、でもその手で、両手で涙ぬぐってたりして、何か声をかけたい、でもどうかけていいのか、そもそも声かけていいのかも分からなくてうろうろおろおろして結局何にも出来ず、トイレの個室で泣いたり…。こういうところで何かが出来る、MSW以前に人になりたいと思う。自分が病気をした経験があるならなおさら。何か出来る人になりたい。

2004/10/25 きよらかな流れがそこにはある

今日は整体。頭痛は相変わらずですと云ったら首を念入りにマッサージされました。首の付け根から耳の後ろあたりもマッサージ。ちょうど手術の傷痕のあたりも揉んでもらったら、痛気持ちいい…。普段意識して触らない場所である上に、傷痕あるからと触らないよう動かさないよう、無意識でもかばってたのもあって凝ってるというか硬くなってたので、本っ当気持ちよかったです。初めての感覚なので慣れなくて嫌なような感じもするけど、でもそれも気持ちいい。恍惚。忘我の境地。
全身の骨格がぐちゃぐちゃかどうかはともかく、やっぱり体のバランスが悪いからそのゆがみから頭痛が出てくるというのはあるのかも、と思いましたです。

がんセンターの定期検査。行かなくてはと思ってはいるけど、仕事があるので何とも…。まあ厳密に1年の期間じゃなくてもいいかとは思うけど、受けないわけにはいかないと思うのでいかなくては…と思ってます。新主治医H先生に会いたいような会いたくないような(笑)。

2004/10/23 てのひらの上に何があるか知る日はくるのかな

今日はペインクリニック。セデスが駄目でした…とがっくりしながら告げ、アベ先生にもがっくりされる…。もうロキソニンくらいしか使える薬がない私…(がっくり)。一番新しいトリプタン剤マクサルトはまだ試したことないけど…。でもとりあえず鎮痛剤はまあいいや…よくないけど、何かとりあえず意欲がないというか、ちょっと考える…(色々)。
神経ブロックはしてきました。麻酔事故があったせいで異様な緊張のもとブロックが行われるんですが、今日も相変わらずすごい緊張、すごい慎重。あまりに慎重に注射ポイントを探り、針をいれ、ゆーっくり麻酔を入れて…なので時間がかかるし、私は横になってるので眠くなってくるし、ぼんやーっとしてたら「まばたきが遅くなると何かあったのかと思っちゃうよ」と先生にビビられてしまいました…。前、暇だから目だけを動かしてきょろきょろしたら「きゅ、急に目が動くからびっくりしたよ!」と焦られたのですが、うーん、私一体どうしたら…(笑)。目を閉じてましょうか?と思ったけど、それだと意識なくしたみたいで怖いんですよね…。どうしたら…(笑)。

ブロック後は何だかだるくて気持ち悪いような感じもちょっとあったけど、汐留まで行って来ました。近未来的な綺麗なオフィスビル群でライトアップされたフロアも広々と綺麗でした。ショップとかレストランは基本的に横浜と変わらないよね…とかすぐ云う横浜市民(妙なプライドが。笑)。ショールームが綺麗でうっとり。現実にはこんな家無理だから、とか思いながらも(笑)いいねえ、とうっとり眺めてきました。日テレのビルでは日テレ番組グッズが売ってるショップがあったのでそれも見てみたり。伊東家の裏技グッズ、欲しいような、別に役に立たないような…(笑)。火曜サスペンス劇場グッズがあったのが面白かった(笑)。
その後新橋でだらだらとご飯。なぜかしんねりとした話ばかり(笑)。銀座もぶらぶらしてきたけど、8時過ぎてたのでたいていのお店は閉まってました。残念。結局横浜に戻ってきてお茶をしてみたり。何だか何をしたんだか分からないけどまあ楽しかった(笑)。

2004/10/22 探し物はなんですか

昨日は整体2回目。相変わらず居酒屋ノリで出迎えられ、しかも今日の施術師さんはトーク好き。私はうつぶせになって返事もしにくいような状況だし、整体最中は忘我の境地に漂いたい(笑)とか思ってたのにずっと話しかけてくる。困る…と思いつつも、ちょっとタメになるうんちく話みたいな雑談なので(笑いって免疫力があがるんですよ系←どういう系だ。笑)適当に聞き流したら悪いかなあ、とか思ったり、また私も相談員としてこういうカウンセリングトークっていうんですか、楽しい雑談をさりげなく出来るようにならないといけないよなあ…(ただでさえ人見知り、緊張屋、口下手、無愛想なので…←対人業務の適性がないのでは…)とか考え、結局ずっと話聞いてました。何か緊張した…(笑)。
でもまだ2回目ですが、首の嫌な違和感みたいなのはだいぶよくなったような気がする。しかも料金340円とかなのでマメに通ってみようと思います。ぐちゃぐちゃの骨格(H先生ご診断)を治すために接骨院通ってたときは何かもっとアクロバティックな感じの施術だったような気がするんですが(笑)普通にマッサージって感じなので気楽で気持ちよろしくいい感じです。

せっかくの都内勤務をいかし、東京探検をしたいなあと思っています(観光ガイド買ったし!笑)。とりあえず仕事帰りに東京駅を色々見て回りたい。残業したり体力気力なかったりでなかなか出来ないですけど。
今日は割りと早く上がれたし、せっかくの金曜日だしと思って、八重洲口に行って来ました。八重洲口って長距離バスのターミナルがあって、地方に行く人のための東京土産のお店があったり、何か独特の雰囲気がありますね。物寂しいような、賑やかなような。何かの街でもこういうの見たことがあるような気がする。
そして八重洲ブックセンター。最近オアゾとかオシャレな巨大本屋があるなか、八重洲は昔ながらの雰囲気でいいですねえ。初めて来たけど、前にも(学生のときとか)来たことあるような気がしてならない感じ。いいねえ。児童文学のところで絵本みてたら自分が子供の頃読んでた絵本がまだちゃんとあって懐かしかったです。
久し振りに英語勉強の本を買いました。ボキャブラリーを増やすための本。が、頑張るぞ…。

本屋で本のタイトル眺めながら歩いてたせいか、単に疲れか、電車乗る頃になったら何かぐるぐる目が回るような気持ち悪さがこみ上げてきて、すっかりぐったり…。弱すぎ…。

2004/10/20 27年目の1年目

誕生日です。いやいやついに27歳になりました。何かもう立派な大人の年齢ですね。自立した大人の女性の歳ですね。全然そうなってないですけど!(大変まずい)。
最初に就職したのが23歳、病気で手術してから3年で、初めて医療関係の道に足を踏み入れたのが24歳で、そのときとにかく何があっても3年は頑張ろう、3年経てば一応キャリアになるし、その頃には社会福祉士の国家試験の結果も何かの形で出ているだろうからそこでもう一度自分の人生を、進むべき方向を見直そう、と思って、それがちょうど今この27歳の年です。社会福祉士の資格を取り、医療ソーシャルワーカーとして一歩を踏み出した年となり、本当に嬉しいです。何か、病気のことも今までのいろんなことも報われたような気さえします。でも、でもこれで完結とかゴールとかでは決してなく、むしろその逆。これからの頑張りようでまた先の展開は変わっていくという状況なので気を抜かず、前向きに、そして何より楽しく、頑張っていきたいと思います。
また来年一年を振り返ってちょっと口元が緩むような、でもだからこそもっと頑張らないとなあ!と前を向けるようになりたいです。優しい人になりたい。強く賢い自分になりたい。人生楽しみたい。役に立つMSWになりたい。

もはやスタートとか助走とか曲がり角とか気にしてる場合じゃない。どれだけ頑張れるか、進めるか。自分との勝負はそこにかかる。病気という現実が私を支配するものか、導くものか、逃げても背後にあるものか、私が最後まで追いかけていくものなのか。それがどういう形でも、とりあえず大丈夫。そう思える。

人生は時の積み重ねであるけど、同時に心の持ちようで、頑張りようで、いくらでも新しい希望に触れられる。そのことが私の新しい力となる。希望を力に、誇りに、そして幸せにしていきたい。

2004/10/18 信念と覚悟が必要

昨日は接骨院の整体に行ってきました。あんまりにも首が痛いというかだるいというかもやもや嫌な感じでたまらんかったので。近所の健康保険の使えるところ(健康保険有効活用。医療保険制度の寵児と呼んで←悪びれなすぎ)。新し目の綺麗な接骨院なので気安い気持ちで入ったら、いきなり「(こん)ばんわーっ!」と野太くも伸びやかな上がり調子のでかい合唱。居酒屋に入ったのかと…(びっくり)。ちなみにこれ施術してる施術師さんまで声出すので、せっかく恍惚状態で寝そうになってるのにすんげえびっくり仰天で目が覚めるという…。医療も接客業、サービス業だとは思うけど…。耳元でやるのだけは…。
施術。ソウボウ筋(漢字忘れた)がはってます、よく今まで我慢してきましたね…(生きてきましたね、と聞こえてまたしてもびっくり。笑)とかしみじみ云われ、肩を中心にマッサージ。あと低周波。ああんもっと痛くないとやったような気がしないよう、とか思ってたけど(笑)施術後恐ろしいほどの倦怠感とか気持ち悪さに襲われなかったのでこのくらいがちょうどいいんですかね。うーん。とりあえず首の嫌な感じは治まったような感じなので、また水曜日に行ってみよう。
気功整体と接骨院の整体の違いが正直よくわかってない…(痛い度数が違う…?←絶対違う。絶対そういう違いじゃない)

インフォームドコンセントは必要なことだし、少し先の現実も見据えた見通しも大事だと思うんですが、加減というかタイミングというのは重要ですよね。それはその人それぞれなので、見極めるのは本当に難しいことだと思うんですが、ああでも患者さんの家族から聞く病気の経過の説明の残酷さに顔を覆って泣きたくなったり。医者の明確な言葉はいらない悲観や恐怖から救うかもしれないけど、でも病気の進行は化学変化じゃない。生きてる、人の日々の命の話だ。
まあ私自身はシビアに科学的に云われたほうがいいタイプなので、人それぞれというか立場によるものが大きいのかも…。患者本人と家族という違いは大きいんだと思う…。自分の病気のことは平気…泣くような思いって殆どない。憤怒とか投げやりとかはよくあるけど…(笑。それはどうなの)。
私の主治医(がんセンター脳外科医)は外来の時点で手術したときの成功率とか発現後遺症例とその発現率を全部数字(パーセントと症例数)あげて説明してくれましたですよ。わ、わかりやすすぎてもう質問の余地どころか余計な不安を抱く余地もない、さすががんセンターと感服してしまった私。私が記念に腫瘍が映ってるMRI下さい、私が撮影料払ってるからいいじゃないですか、とか云ったら(がんセンターに来る前の病院で撮ったやつで、もう使わないやつで、別に私も悪用するわけではなくただ記念にするだけなのに)「画像の所有権は判例によると…」とか真面目に説明してきたり。ある意味真摯?医療不信ですが、この主治医のことは結構好きです(笑)。
まあとにかく本当に「人それぞれ」だからこそ難しく、でもすごく重要な大切にしなくてはいけないことだと思う。守らなくてはいけないもの、守りたいものって闘病の中だからこそ強くあると思う。

2004/10/16 掴み取れるものは何だろう

昼過ぎまで寝てました…。いや目は覚めてたんですけど、何か起き上がるとだるいし頭ふらふらするのでだらだらと昼過ぎまで…(わあ…)。
図書館に行こうと思ったけど、どうも頭痛いのでセデス飲んだら余計に気持ち悪くなりましたですよ…。頭の芯がふらふらするようなめまい感と、何か変な例えですが、水を大量に飲んだ後みたいな気持ち悪さ。電車乗って歩いているうちにどんどん具合が悪くなってきて、図書館とか帰りの電車では派手にえづいてみたり…。すいません隣にいた人すいません。でも出さなかったので許して下さい(そういう問題じゃないけど、本当に出るかと思うくらいの吐き気だったので…)。普通に歩いてるつもりでもよろけてるような気がするし、冷たい汗をかくし。何かもう悲惨…。
私はただ頭痛を抑えたかっただけなんですが、一体何の薬を飲んでしまったのか…。いやセデスを飲み続けているとこういう状態になるというのは前から重々承知していたんですが。でも頭痛があるのにそれを我慢するのも精神的にあまりいいことではないし、でもこんなにひどくなるなら飲まないほうがよかったのかな…。で、でも飲みた…飲まずにはいられな…(ドーピング根性をどうにかするべき)。

夜はおとなしく家で日本シリーズ観戦。そして「ナースマンが行く」を観てました。職業上の義務と役割と、信念とはなかなか折り合いつけるのが難しいよねえ…とか思ってみたり。
しかし看護師さんというのは偉いですよねえ…。何か看護師さんが一所懸命働いてるのを見てると現実でもドラマでも胸いっぱいになって泣きそうになってしまう私…。何かすごすぎる、貴い人達だ…とか思いますです。

2004/10/15 ひとつにはなれない

今日は主任が休み。ということで一人で仕事することに。こういうときに限って色々相談や電話が集中するもので、冷や汗かきながら院内走り回ったり(走らないで下さい)。あああ経験不足って大きいなあ、知らない分からないってつらいなあ。いっぺんに何もかも出来るようにはならないと分かっていても早くちゃんとしたい。頑張らなくては。ていうか頑張りたい。
立ち上げたばっかりの医療連携室(正式には「医療相談・医療連携室」。長い)なので、とりあえず短期目標としては院内に(医者にも看護スタッフにも事務スタッフにも患者さんにも)こういう存在があるというのを認めてもらうこと。何が出来るのか明確でない今だからこそ出来ることは何でもやって、連携室としての存在や役割を確立出来たらいいと思う。今はまだ「何この事務員?」みたいな目で見られてばかりで内心あわわすいません…と冷や汗かいてびびってますが(笑)。でもそういう目にさらされると(特に医者相手に)燃えますですね。事務でもないけど看護でもない、医者でもないけど患者でもない、そういう立場ならではの強みを発揮したい、とすごく思いますですよ。

疲れてたけど、せっかくなので帰りに東京駅前のオシャレスポット、丸ビルに行ってみました。といってもこういうところ行き慣れてないので、すごいなあオシャレだなあと内心どきどきしながらものすごい早足でフロアを通り抜けていっただけですけど!(笑)な、何を見てどう楽しめばいいのか分からないんですよ…(だめすぎ)。
とりあえず東京駅前のオフィスビル群の、下から見ると各階のオフィスの天井の蛍光灯の灯りがものすごい数、ものすごい整然として並んでいるのを見て、何だかそのあまりに整然としすぎて現実感ないような光景にしんとするような気持ちになってみたり。こういうところで働いてる人もいるんだなあ…日本の経済とか商業とかすごいところを支えちゃうような仕事で、ステイタスもあって、でもそれが当たり前の現実、毎日だという人がこんなにたくさんいるんだなあ…。どんな職種、どんな場所でも、仕事は仕事なので、みんな一所懸命、ぼやきたいようなことにたくさん直面しながら、日々変わりないなとかたまにふっと倦怠感を覚えながらも毎日働いてるのかな。東京の丸の内で働いてるような人はエリートでエグゼクティブだから毎日トレンディードラマみたいでそんなこと思わないかも知れないけどネ!(妙な憧れと劣等感が入り混じってますな。笑)。

2004/10/14 世界の端で君の幸せを祈ってるよ

ね、眠い…。激しく眠い。通勤の電車で立ったまま寝そうになりました。つり革掴んでるので瞬間的に眠りに落ちてもガクッとなって目が覚める…でもすぐまた眠りに落ちそうになる…。何なんだこのすさまじい眠気。

今日は区役所と保健所を探して2時間ほど歩き回ってきました。疲れた…でも都内の、名前は聞いたことはある町、通りを初めて実際に歩いて、やっぱり名前は聞いたことはある会社の本社を見たりして、わーさすが東京!すごい町だなあ!とか色めきたってみたり楽しかったです(観光か)。
区役所って今まで面倒くさい手続きしにいくところ、または不在者投票する場所、くらいの認識しかなかったけど、仕事で行くと色んな福祉制度の情報が手に入るし、非常に役に立ついいところだなあ!と思えたりして。視点の変化というか、何か面白い…。

2004/10/13 僕と君はますます離れていってしまうね

いよいよ初めての相談事例が本格的に動き出したり、面倒も難問もあるけど、勝手が分からなくておたおたしたりもするけど、医療相談室として、医療ソーシャルワーカーとして機能出来れば幸せだし嬉しい。本当はもっともりもり役に立たなくてはいけないんですけど、とりあえずとにかく。
多分「したいと思っていても出来ないこと」がすごく多くてがっくり来たり、がっくりされたりすることも多いんだろうなあ、と思うけれど。でもそれをいかに的確に知り、そして対処のテクニックを持てるかがワーカーの実力だとも思う。何もかもが勉強で実践で積み重なっていく感じがする今。

2004/10/12 だけど生きている限り世界は広がっていくので

中華街で食べ放題のディナー行ってきました。しかも就職祝いと誕生日祝い(前祝い)ということでご馳走になってしまいましたですよ。わーい。基本的にこってり濃いものが好きなので、そして分かりやすいものが好きなので、中華は大好き!(笑)ふかひれシュウマイとか北京ダックとかチャーシューとかマンゴープリンとかあんかけ揚げ物とかタピオカココナツとか。超満足でした。幸せ。

しかし雨ばっかりで何だかなあ…。早く晴れて欲しい。秋の澄んだつめたい明るい、美しい光を見たい。雨だってそれはそれで趣ありますが、でもねえ。やっぱりねえ。靴が濡れるのが嫌だし、通勤ラッシュも雨の日はつらいですね…湿った感じが何とも…。昼休みぶらぶらしたり、帰り道ちょっと歩いてぶらぶらしてみたりとか雨だとしにくいし。いやしかし雨の日を楽しめてこそ大人って感じもする…うむむ、雨でも楽しく遊べることを考えてみよう(真剣)。

2004/10/10 「状況の力」が「人格」を支配する。

天候も悪いし体調も良くないので、昨日今日と家に引きこもってました(どうなの)。熱が出て頭痛いので横になってたんですけど、横になってると却って弱るような気もしますね。何か力入らなくなるし、だるさになれちゃうし。たまに起きるとふらふらするからまたすぐに横になりたくなるし…の悪循環。これはいかん、と思いつつ、そんな感じで過ごしてしまいました。ネットして、ためてたビデオ観まくり。ベッカム様と宇多田ヒカルの「食わず嫌い王」とか、オリンピックの野球とかまで。あと映画「es(エス)」。「es」はストーリー知ってたし、評判も聞いてましたが(劇場公開されたとき観に行こうかなと思ってた)、予想以上に後味悪…。何か精神的ダメージが大きい…。げ、劇場公開観に行かなくてよかった…と思いましたです。映画館で見てたらさらに立ち直れなかった…間違いない…(そんな弱弱しく…)。秩序、権威、役割…人間って本当に脆い弱い、そして怖い精神で、でも「普通」の人として生きてるなあ…。でも何かここまで…(相当弱ってる)。

手話講座は9月で終わって、でも10月からまた始まってるんですよね。4月からの再放送というか内容同じなので、復習のつもりでまた見てます。内容同じなので4月から買ったテキスト使えるのがいいです。手話、ちゃんと使えるレベルまでちゃんと勉強したい。
英語は明日レッスン入れました。このまま連休過ごしてはいけない、とさすがに危機感が(笑)。

2004/10/08 渦の中心を見極めたくてぐるぐるする

せっかく都内勤務ということで、東京観光ガイドを買ってみたり。銀座、神保町、青山、広尾のほうも白金のほうも色々行ってみたいなあ。名前は知ってるけど、実際行ったことないってところばかり。名所や史跡や意外な面白いところを見て、美味しいものを食べ歩いたら楽しいだろうなあ。うきうき。

でもこの週末、せっかくの3連休は台風上陸で天気やばそう?何か本当に今年は台風多いですよね…。あんまり怖い深刻な被害が出ないといいんですが…。

結局気功整体翌日の今日も頭はズキズキ痛いですよ…。首のほうはまあマシになったけど(でも凝ってる感じは残ってる)。合う合わないというのがあるし、そもそも気功整体の前にその施術師さんと合わなかっただけかもしれないし、何か簡単に云い切れない奥の深さを感じますね。健康を求める道は果てがないですね(笑)。
次は別の気功整体か、鍼灸試そうかなあとか考えてます。気長にやって、そのなかで自分で合うものが見つかればいいなあ。いや、今すぐにでも痛みを消します、という治療法があったら即座にぜひ今すぐお願いしたいんですが!(超本気)。

2004/10/07 最果てから声がする

帰りの電車でぼーっと夕暮れ空と巨大なビル群、シルエットになって続く電線や鉄塔を眺めながら、「オンリー ロンリー グローリー」聴いてたら涙が出てきそうになったり。おお何だよ私ったら(恥ずかしさと驚きで動揺)。何かもう仕事に就いて一週間ぽっちですが、まだ全然落ち着いてないですね、むしろ気が高ぶってますですね。
思うのは、これから多分嫌なこともたくさんあるんだろうな、というようなこと。漠然としてるけど、期待はあるけど、それなりに大人になって、経験からくる予想もあるからそう思ってしまう。そして医療はどうしたって理不尽で、人の心は難しいもの。出来ないことばかりの自分もいる。挫折も感じて自分が嫌になって人も嫌いになるかもしれない。泣いたり怒られたり疎まれたり惨めになることもあるだろうな。怖い。ものすごく怖い。けど、でも、それだからこそ楽しみというか燃えるものもあるわけで、今ここで頑張ることにしがみついていたい。あまり思いいれというか意気込みばかり強くて燃え尽きたり、人に迷惑かけることも怖いので気をつけたいと思います。
そう、今まで心の内側で一番拠り所にしてたことを、今は前面に出して、でもそれは言い訳にも何かの保証にもならないだろうから、もしも失ったら私どうなるのかな、と思って、それが「怖い」と思う原因なのかも(大事にするような種類のものでもないような気がするけど、必死だったから)。
でもそう思ったところで一生内側に仕舞っておける程度のものではなかったから今ここにいるわけだから、その力を信じていかなくては。もしも失うならば、それはそれでひとつ旅を終えていいよ、と云われたと思えばいいと思おう。

まったく本当に最近はすっかりテンションのおかしな日記ばかりでお恥ずかしい。青春真っ盛りなのでねえ(何の恥じらいも躊躇いもなくこういうことが云えるのってどうなの。でもほら脳腫瘍を再スタートと考えるとまだ7歳ですもんねえ私。青い青い。笑)。

あまりにも首が痛くて、頭も相変わらずズキズキ痛くて、どうにもこうにもつらいので、ついに気功整体に行ってみました。私はどうも「気功」というところが気になってて、施術師が妙な気合とともに気を注入してきたりするんじゃないかとどきどきしてたんですが、物静かな、ていうかむしろやる気なさそうな施術師さんに黙々と施術されました。何かもうびっくりするほど痛かったけど、処置ベットの上に(特に自らの意思で)上がった以上何されてもどんな痛い目にあっても仕方ない…という超「まな板の上の鯉」心理になる私はひたすらじっと耐えてしまいましたですよ…。金を払って自分の体のためにいいことをしているはずなのに何この諦めの境地は(笑)。でもこういう痛みは痛くてもこれがいいんだ、体に効くんだと思えるのでまあいいかとも思ってみたり。眼窩の骨に指入れられて引っ張られたときにさすがに抵抗したほうがいいかな、と恐怖を覚えましたが(でもこれが体にいいはず…と諦めて受け入れる私)。
でも痛いのは我慢できるけど、くすぐったいのだけはどうにもこうにも駄目ですね。一瞬たりとも我慢が効かなかった…(笑)。痛いほうが全然いいよ…(それもどうか)。

40分ほどやったけど、やった後なんかすっごいふらふらになりました。神経ブロックのときもそうですが、こりとか緊張が一気に取れてぐにゃぐにゃしてるからなのかなあ…。何か頭の重心の置き方が分からなくなるというか、だるくて気持ち悪い…。これってどうなんだろう…。正直全然気持ちいい!すっきりした!よかった!と思えない…。でも首の異様な痛みは取れたし、頭痛も今はなくなってるし…。明日になったらすっきりするのかなあ。それとも施術師さんがいうように週1ペースで通ったらいいことがあるのかなあ…。続けないと効果が出なそうと思う、でも施術後のこの気持ち悪さはあんまり好ましくないしなあ(帰り道ふらふらなんですもん…)。うーん、うーん、うーん…。明日の様子を見て考えよう…。

2004/10/06 歩き出した迷子 足跡の始まり

とりあえず超忙しい医事課の片隅で医療相談室で受けることになった事務の引継ぎを受けてみたり、レセプトの枚数を数える手伝いをしてみたり。病院は会計待ちが嫌だねえと思ってたけど、いやすいませんすごい大変ですよね…。コンピュータ化されているけど、結局は医事課スタッフの体力と事務処理能力にすべてがかかってるというすさまじさ。うう、もう二度と会計待ち時間に文句云いません…。

常に緊張してるせいか、最近首が痛い。いや痛いというか張ってるというか首の据わりが悪いってこういうこと?みたいな変な感じがするんですよねえ。歩いてるときとか違和感感じて嫌な感じ。やっぱり気功整体とかでほぐしてもらったほうがいいのかも…。すごい気になるんですよねえ。そしてそのうちこれが痛みになるんだろうなあと嫌な、けれど確かな予感もあるんですよねえ(笑)。一応首をぐるぐる回したり、肩こり用の薬塗ったり、肩こり眼精疲労を治すドリンク剤飲んだりはしてるんですが、何かそんな生易しいものじゃないんですよねえ…。
頭痛は相変わらず。右目を中心にズキズキ痛い。群発頭痛かも、とか思ったけど、そもそも私、腫瘍があったのが右側なので純粋に素直に(?)副作用だと思っていいんですよね…。群発頭痛を的確に確実に治す方法があるならそれに従うことに意味があるけど、わざわざ自分で症状を複雑にしなくてもいいかも、と思ったり(一種の一人ボケ突っ込みのような思考)。痛いのは痛いし、と少し自棄が入ってるのもあるかもしれません、しっかり私(何だかなあ)。

今日は久し振りに晴れて秋らしい一日で気持ちよかったです。昼休みに初めて新しい職場の周りをぶらぶら散歩したり。何処にいても常にほのかに金木犀の香りが空気に溶けているのがとても和む、いい気持ちになる。いいなあ…秋は金木犀だなあ。大好き。

2004/10/05 そして僕らは覚悟した 本当の恐怖に気付いたんだよ

院長総回診行って来ました。真新しい白衣にうきうき袖通して、院長と看護部長、師長と一緒に、各階ナースステーションで患者さんデータもらって、いやあ白い巨塔みたいだねえと浮かれてたのはそこまで。一部屋一部屋、一人一人患者さんに会って、そこに付き添う家族を見てたら、何かもう。いつかどこかで見た光景、いつか会ったことがあるような人たち。知ってる、ものすごく覚えてる。何かまるでものすごいリアルな夢で、自分が病棟に戻ったような気持ちになったけど、だけど、私は白衣着てる「医療側」で、シビアな判断とか冷静な観察とか聞いてしまうわけで、そのたびにいちいち動揺してしまう。ばかみたいに混乱してしまう。だって、私も本当は「あちら」の人間で、こんな冷静な顔して意味もなく意味ありげな白衣着てるけど、心も記憶もまるで病人で、でもその記憶が今私がすべきことにどのくらいの力があるのか。がんやがん患者に対する「一般的な」説明を受けてると、何か自分が裏切り者のように思えて罪悪感さえ感じる。医療スタッフの人に対しても、がん患者としてくくられる側の人に対しても。患者の意識をもって医療側に身を置くことに意味がある、それが私の強みでもある、と思ってたけど、こういう作用もあるとは、自分でもびっくりだ。何かもう何だか分からないけど、すごく動揺しました。何て云ったらいいんだろう、自分が病気したからこそ医療ソーシャルワーカーになりたい、なることに何か意味があるのかも、報われるのかも、と思ったけど、それはもしかしたら大それたことだったのかな、とか。カルチャーショックで、フラッシュバックで、何かもうなきそうでした。ごめんなさい、ごめんなさい、こんな私だけど、私いつか必ず役に立つMSWになりますから、と思ってないと本当になきそうでした。

うーん、やっぱりよくも悪くも病院は私にとって特別なんだろうなあ、と。近しくて懐かしくて、怖くて嫌いで、でもいつも何か期待してもいる。病気が自分にとって何かはまだ分からない。
最初から、まだ何にもしてない(出来ない、まだ始めてない、も含めて)時点から、変に思いいれ強すぎるのも罪悪感(挫折感というか?)強いのも精神面でも仕事の面でも良くないことだと思うので、あまり妙に思いつめず、出来ることから少しずつやっていかなくてはいけないと思いますですよ。不謹慎のように思えるけど、でも「患者が病院のこんなところにいるなんて。おおすげえ、びっくりだね!」という感動というか面白がる気持ちはあったほうが何かバランスをとる上ではいいのかも、とか。何でも斜めに構えて見ないとだめな私なんですよ…(嫌ねえ…。笑)。
うん、要はバランス感覚と距離感を自分のなかでどう保っていくか、なんですよね。転職するとき読んだ転職マニュアルにあった「仕事はあなたの自己実現のためにあるわけではない。会社はあなたの自己実現する場所ではない」というシビアな言葉も頭に置きつつ、自分の存在意義を築いていけたらいいと思う。
とりあえず今日のことは忘れない。役に立つMSWになることを目指します。

2004/10/04 魂は前を見ている

今日から医療用PHSなどを持つようになりました。格好だけは本当にらしくなってきましたよ!明日は院長総回診ですし!(白衣白衣)。中身が伴ってなさすぎるので何か恐ろしいような…。でも格好が、自信のない持てない、ひよっこMSWの胸を張らせているというか、顔を上げないでいられるか、しっかりしなくてはと思わせてくれているというか。がん患者さんや家族に会うと、相談というか話をちょっと聞くだけでなきそうになってしまうけど、でも私はMSWだから。少なくとも見た目はそうだから、そう信じて期待してくれる人もいるだろうし、ちゃんと形になる、力になる援助を出来るはずだし、しなくてはいけないし、したいと思うんだ。

本当に、病院って、何て場所なんだろう。たった2日しかまだいないけど、懐かしくて慣れ親しんだ感じが嫌で、でも想像以上に恐ろしくて、近しくてシビアすぎる。希望はここにあると、それでも、それだからこそ信じてる。

2004/10/02 そこで君を待ってる

昨日も昨日で体調が実は悪く、ずっとずきずき頭が痛く、寝る頃には右目中心に激しく痛くなり、眼窩に棒突っ込まれて、眼球が潰れそうな、えぐりだされるような、すごい痛みようで、でも動くのも嫌なので、早く寝ちゃえ早く寝ちゃえと右目を押さえながらうなってました。午前1時くらいまでずっとそんな感じで、あとはいつのまにか寝てました。痛みというか痛みからくる緊張感というか圧迫感というか、痛みで意識を無理矢理保たされてる、というような状態がつらかったけど、眠れてしまえばこちらのもの。寝てる間だけは痛くないのでいい(嫌な夢ばっかり見るけど)。ずっと寝てたい。痛みがなくなるまで寝てたい。とか思ったり。

今日の朝。起きたら頭は重く、体を動かすとだるいし揺れるようで気持ち悪くなりそう。でも痛くないし、天気いいし、ラグビーの招待券あるし、外でスポーツ観てたら気分良くなるかも、と秩父宮まで行ってきました。うきうき出かけたのに、電車乗ってるときからだんだん頭が痛くなり、また右目を中心にえぐられるようなつぶされるような、ものすごい痛みで、右目押さえたいくらい(でも外でそんなことしたら不審者なのでやらない。マスカラ落ちるし。見た目にこだわってどうする、と思われそうだけど、そういう気概こそが耐える気力の支えですよ)。痛みと痛みからくる異様なまでの重い張り詰めた緊張感に吐きそうになってくる。いや実は私って前世は武将で、目に槍でも刺さったとかで、その記憶が今蘇っているとかそういう?夏侯惇?(目に刺さった矢を抜いたら一緒に目玉が取れて、でもその目玉を飲み込んじゃったという人)とかだんだんパニくっておかしくもなってくる私…(しっかり)。
冗談はさておき何かこれって群発頭痛っぽいなあ、とか思いましたです。目のまわりや奥が激しく痛むとか。だとしたらトリプタンが効くのか…でも効かずにまた嫌な鼻痛と緊張感を感じるのはやっぱりごめんだ…とか思っちゃうんですよね…(ドーピング根性はどうした)。秩父宮についたはいいけど、ラグビー観てるのはいいけど、何かあまりの痛みに異様に気が張ってて、でも冴えてるわけではなく、何か本来意識があるべきところとはちょっとずれたところで異様に緊張してるというか。何か全身の感覚まで狂ってる感じ。すごい痛みよう。
もういっそ感覚を鈍くしたい、麻痺したい、と思ってハーフタイムにアルコールを摂ってみたり。逆効果になるかも、とちらっと思ったけど、とにかく痛みを感じる感覚が少しでも鈍くなればいいので、ここはコーヒーではなく、ダウナーとしてアルコール。アルコールがまわってきたら、結構いい感じでした。さすが、私のドーピング根性は伊達じゃない!(いばるな。笑)。緊張というか神経が張り詰めてたのが緩んで、ぎりぎり縛られるようなキツさがなくなり、右目の痛み方も楽になりました。ど、どうなることかと思ったけど、よかった…。本当よかった…右目押さえて倒れるとかキモい(ていうか怖い)事態を引き起こさなくてよかった…(結構本気で心配でした)。まあ昼ごはんまともに食べてないところにアルコールだったので、ちょっとかなりふわふわに酔っ払ってそれはそれでマトモじゃないような気もしましたが、痛くなければ本当に多少のことはどうでもいい…。

群発頭痛かは今後検討や観察が必要ですが、とにかくアルコールの使いようというのは勉強になりました。使いづらい部分もあるけど、でも有効ではあるので、ドーピング方法を私なりに模索して身につけていきたいと思いました。
そして心身の緊張をほぐす方法、または緊張しない方法もまたきちんと確立していく必要があるなあと思いました。リラックス方法というか、やはり整体のようなものを取り入れるのはいいのかも、と。神経ブロックをちょっと変えてみるというのもいいのかも。色々考えて、次はここまでひどくならないようにしていきたいと思います。
自分がいたいと思う軌道から外れないよう、常に自分自身に修正を加えていける自分でありたい。

2004/10/01 一歩踏み出す場所 しるされた道をひたすら進め

10月になりました。今日から新しい職場で新しい仕事です。病院で医療ソーシャルワーカーです。ついにいよいよ病院に、患者としてではなくやってきたなあ!私の人生、新局面。心して頑張りたい。

職場である病院は約200床、まあ中規模。内科系メイン。急性期。配属となる医療相談室は本当に立ち上げたばっかりで、先輩となる相談員(医事課の超ベテラン)1名と私のみ。資料も揃ってないし、整理できてないし、ケースファイルの様式も決まってないという…。な、何だか…。誰かと比べられたりしないし、自分の裁量範囲が大きそう、という意味では新人の私にとって有利だし、やりがいがあって楽しみだし、一方で前途多難でもあり、どうしていいのか分からなくて困ることも多そう。進むべき道を間違えたまま何処までも行っちゃってそれに気づかないということもありそう。恐ろしい…だけどやっぱりやりがいを感じる、ていうかここで頑張らないでどうする!やるぞ!頑張るぞ!と思うわけで。迷いながら、手探りしながら、私は私のやるべきことを、出来ることを見つけていきたい。手に入れたい。
それにしてもまだ一日目で何とも云えないけど、事務が壮絶そう…仕事が忙しくて次々に人が辞め新しい人が入ってくるので仕事力が落ちるのでスタッフにかかる負担が増えるので人が次々に辞め新しい人が入って…以下エンドレス繰り返しの悪循環にハマってるそうで、見た感じも何だかすごく大変そう…。前の職場がそういう感じだったので胸が痛みつつ、すごく怖い…と思ってしまう…。部署は違うとは云え、同じ院内、近い場所にいて、無関係でいられるわけがないし、いていいとは思わない。でも怖い。
その人に与えられた問題は解決しない限りどんなに逃げても避けても必ず行く先々で形を変えて現れ続ける、というのを思い出してしまいました。私の場合これか…。前の職場では殺伐さの集中砲火を浴びる目になって、心身ともに無表情にすべてを耐えるということしか出来なかったけど。ここでは私、前よりはもうちょっとうまく賢く役に立てることが出来ればいいな。仕事もっと出来て、人間関係も不必要な波風立たせないように出来たらいいな。何か何処までどう踏み込んでいいのか、請け負っていいのか、まるで分からないのに一人気を揉んでても仕方ないですけど。

業務として何をやっていくか決まるのは来週からですが、今日も早速相談依頼があって、先輩のあとをついていくだけでしたが面談したり、看護師さんのところに話聞きに行ったり、ちょっとそれっぽい…と一人どきどきしてみたり。院内を色々動き回らなくては仕事できない、というのが大変そうで面白そうで、大変そうで楽しみでもあります。どきどき。そして来週は院長総回診があり、それだけでも「おおすげえ!」と感心したんですが、それに私も!白衣を着て!付き従うことになるそうで!「白い巨塔」みたいだ!すげえ!と大喜びしちゃいましたですよ(笑)。そんなすごいものじゃないわよ、と先輩は云うけど、私はすっごく楽しみ!(笑)。

院内を歩いていて、夕方、面会時間終了間際、公衆電話のところでパジャマ姿の人が家族に電話しているのを見たり、ナースステーションの中に入ったりすると、何か色々な思い出や想いがこみ上げてきて、何だかなきそうな気持ちにもなりました。ああここは病院だなあ…たくさんの人が寝て起きて、パジャマで廊下を歩いてる姿が心もとなくて頼りなくて、だけどすごく重い緊張感もあって、闇がひどく近しく、けれど寂しい場所。希望と不安の、けれど再生のための場所。まるで患者の気持ちだけど、でも私は働いていくんだなあ。きちんと、何かが出来る人間になりたい。役割を果たしたい。そう思いました。強く。



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