■9月17日
今日も7時起き。今日もよい天気で暑くなりそう。ニュースを見ると関東は雨で寒いというのを見たけど、ちっとも信じられない。青い空、熱い空気。何処までも真夏の。ああでもそんな夏の日も今日が最終日。

ハイビスカスの花。やはり沖縄だなあと思います(観光客的感想ですが)。これは赤いけど、ピンク色のもありました。

今日は19時くらいの飛行機に乗るので観光は那覇市内の予定。朝食をホテルで食べて(いつものようにもりもりと。笑)、バスに乗って識名園というところへ。琉球王朝が海外からのお客様(適当な云い方…)をもてなしたという庭園。デイゴやマングローブなどの南国ならではの植物の緑の濃さ、整えられているけど枝や根が大きく広がって奔放な感じのするところが純日本庭園とは違う感じ。時々庭園というより公園、あるいはどこかの自然を歩いているような気持ちになることも。朝早いということも(9時ですが)あったんでしょうが、ここもとても静かなところ。
建物も和風っぽくあり、微妙に瓦や屋根のそりかたが中国っぽく、でも木の素朴な感じや石の組み方とかが琉球風なのかな、と思いました。琉球が中国と日本の流れのあいだで独自の文化を作ってきたというのはこういうところにも出ているのかな。

旅行前に買った観光案内で「沖縄旅行に持っていくと便利なもの」が載っていて、その中に虫除けスプレーというのがあったんですが、でもまあ9月だし市内観光ならいらないだろうと思ってたら、やっぱり必要でした。識名園、蚊が多すぎ…。じっとしててもしてなくても気づくと肌に蚊が止まってる!日焼け止め(それも強烈紫外線用)をこってり塗っているのにそれでも血を吸うなんて…。感心したけど勘弁して欲しい…。

でも沖縄で本当に怖いのは蚊ではなくやはり…。下の看板、識名園内のもの。いるのか、ここにもハブは…。でも注意したところでハブは人の体温感知したら瞬時に咬み付いてくるから対処のしようがないような…。

識名園からバスで今度は首里城へ(沖縄にきたらここは見なくては!というところを最終日に。笑)。
首里城公園ということで綺麗に改装されて整えられていて、壮麗ではあるけど、何処となく作り物っぽいというか、いわゆる「歴史的建造物」のありがたみがないような(歴史の中で現役だったときの姿に近いと思えばいいんでしょうけど)。琉球王朝の装いとか、色遣いが、中国に似てるけど日本にも似てて、でもそのどちらでもないという独特な感じが綺麗でした。強烈な日差しの眩しさ、空の青さをと調和しつつくっきりと映えて美しい。その土地で生まれて発展した文化というのは、当たり前ですが、その土地に一番ふさわしく美しく作られているんだなあ。
沖縄産の棕櫚のような葉で作ったうちわを借りて扇ぎながら中を見学。
首里城のなかに展示されている、琉球に関する歴史資料の多くが戦災によって消失しているというのを見て、琉球王朝の戦乱と華麗な文化で織り成されてきた歴史とともに、改めて「沖縄」の歴史の重みを感じました。すべて回復できないくらい失われて何も残らない、ということだけが重く強烈に残る、それが「戦争」という「歴史」。「沖縄」の「歴史」。

首里城のトイレの洗面台。わかりにくいけど水道の蛇口にシーサーの置物がかぶさっていました。細かいところまで沖縄だなあ!(笑)

バスに乗って国際通りに戻りました。市内のバス乗り放題チケットを持っていたのですが、路線の都合もあって殆ど使えなかったです。本当はもっと使えたのかも…とりあえず沖縄のバスは路線が入り組んでて結構大変…。

バスに乗ってるときはいつもけだるい。今までいた外の暑さと車内の冷房、窓の外の夏の日差しで何となくぼうっとしてしまう。そうでなければ日焼け止めを塗りなおしてました(笑)。

ホテルに戻ったのが12時。ちょうどこの時間でチェックアウト。4日間どうもありがとうございました!「お世話になったお礼です」とか云って宜野湾で貰った生卵(2パック)をあげちゃう…?と結構本気で考えるものの(笑)やっぱりやめてキャリーケースの奥に洋服で包みに包んでお持ち帰り…(搭乗するときに割れたらどうしよう…)。

国際通りへ。お薦めされていた「ぶくぶくー茶」というものを飲みに行きました。木のテーブルと陶芸が並ぶ小さなカフェ。他にも泡盛コーヒーとか面白そうなものがあったけど、ぶくぶくー茶。大豆を炒った粉と薬草で作ったお茶をふわふわに泡立ててあるもの。焙煎された豆の味とちょっとクセのある薬草の匂い。何とも不思議な、深い味。甘いもの(奥がマンゴーのチーズケーキ、手前が黒糖ケーキ)と一緒に食べるとちょうどいい味わい。面白くも美味しくて私はすっかり満足だったのですが、友達はあとで「線香を飲まされた気分だった…」と云ってました(笑)。そうかな、健康によさそうないい味だと思うけどなあ。ここらへんはやはり漢方慣れしてるかしてないかの違いかしら。

公設市場の入り口で「南国に来たんだから!」とドラゴンフルーツを食べてみました。ツノのあるごつごつした皮のなかは赤い果肉と白い果肉の2種類。どちらも小さな黒い種がいっぱい入っててキウイのようにも見える。赤い果肉は染めたような鮮やかな色で果汁で手が染まりそう。見た目からすごい甘い味かすごいすっぱい味を想像してたけど、食べてみたらそうでもなかった…どちらかというとあっさりしすぎて味がないような…。匂いのないメロン?いちじく?と似たものをああでもないこうでもないと云いあいながら、公設市場を抜けて、ヤチムン壺屋通りへ。

壺屋通りは焼き物を売っているお店のある通り(ヤチムンというのは沖縄の言葉で「焼き物、陶器」のことを云うそう)。観光客もあまり来ないような奥まったところで、かんかん照りの日差しに晒された細い通りはとても静か。白っぽい通り、影もないほどの。シーサーの置物がやはり一番多く、琉球焼きの濃くて素朴で、鮮やかな色合いのカップやお皿など。急須みたいなものにも必ず小さいシーサーがついているのが可愛い。沖縄ならではの魚と花の柄も味わいのある可愛さ。綺麗でどっしりした蓋つきの壺はよく見たら骨壷でびっくりしたり。

そしてその後は公設市場へ。やはり文化は食だ!沖縄を堪能するなら沖縄の食べ物を!ともりもり盛り上がって、まずは沖縄のドーナッツ、アンダーサーギー(しかもゴーヤー味)を買って食べながら入り組んだ、賑やかな市場のなかを歩いてまわりました。沖縄ならではの食品に溢れているけど、あくまでここは観光用の場所ではなく日常生活のための場所というのが不思議な感じ。鰹節とか昆布とか売ってる通りをちょっと抜けたら洋品店ばっかりの通りでカーテン売ってたりしてるし…(単に道に迷いすぎ?)。島とうがらしを泡盛につけた調味料が美味しかったので、それの一番安い店を探してゲットして、肉みそが美味しそうだったのでそれも買って、健康食品ではもろみ酢を試飲させてもらったり。春ウコンと秋ウコンの効能の違いを聞いたり。ぐるぐる色んなところを歩き回りながら生鮮食品を扱っている市場の中心へ。ここはもう濡れたコンクリの地面の上に発泡スチロールの箱が積まれて、呼びかけの声ががんがん行きかう、まるっきりの市場。観光客もいるけど、観光客のためだけのものではない、まるっきりの市場。ちょっと圧倒されるような賑やかな勢いのある雰囲気。

お肉屋さん。時計回りに豚足、らふてーの鍋(試食用)、らふてーのパック、豚の顔の皮(…!)、そして中味…(何か色の鮮やかな不思議な形のものがこちゃこちゃ入ってるなあと思ったら中味…!)。ここで食べたらふてーがすごい美味しかった。大きな肉なのに脂身ごととろっとやわらかく味がしみてて口のなかにじんわり広がる美味しさ。あまりに美味しいので店頭の試食コーナーで幸せかみしめてしまう私…本当に美味しい。そしてパックのらふてーをお土産に購入。わーい。

魚屋さんのほうを見ていたら、海ぶどう発見。光るくらい瑞々しい緑色のぷちぷちぷりぷりした海ぶどう。まさに緑のキャビア!すごく美味しそう!これはすごい美味しいので自分でもう一度食べたいし、家族にも是非とも食べさせたいということでその海ぶどうも購入。今日帰るので家用のお土産だったら日数が持たないものでもオッケーなのでもりもり買ってしまいました。漬物コーナーで見つけた島らっきょうのキムチ漬けとかも(ミミガーは食べさせてもらったけど、コリコリとした食感がちょっと私には独特すぎました…軟骨とも違うし、不思議すぎる…)。いやあ市場は美味しくて安くていいものがあっていいなあ。

魚屋さん。南で獲れる魚の鮮やかなことといったら!熱帯魚のようでした。真っ青だったり、真っ赤だったり。形も一般的に思い浮かべる「魚」とは違うのが多くて珍しく面白かった。本当にそれって熱帯魚なんじゃないの?と思うようなものまで。貝もエビ類も生きたまま店に並んでたり。

ヤシガニを食べたいみたいというのが夢だったんですが(笑)、ヤシガニはやっぱり高かったです。ううーん。魚屋さんに相談してセミエビというエビ(でもしゃこみたいに大きかった)とブダイという青いお魚、その他色々を食べさせてもらうことに。

市場の2階、賑やかな大衆食堂みたいなところで、売っていた魚をさばいてもらって料理してもらって食べました。新鮮なものをその場でその雰囲気で食べる!贅沢!セミエビのお味噌汁がすごい美味しかった。お魚の美味しさがしっかりぎっしり出ているという感じの味のよさ。お刺身も魚の名前わからないものも結構ありましたが(笑)どれもぷりぷりに新鮮で、甘いようなとろけるような感じ。あとあんかけにした魚(名前聞いたけどよくわからなかった…。笑)も美味しかった。
やはり文化は食だ!(笑)と心とお腹が満たされてとっても満足。

そうして国際通りに出て大体4時くらい。まだまだ明るい。さあここからはお土産ショッピング!今まで殆ど毎日国際通りに来て値段と品を見定めてきたので、迷うことなくあれやこれや買い物。ちんすこうとか、沖縄限定の味のお菓子とか。ちんすこうはハイビスカス味とか抹茶味とかピーナツ味とか色々ありますねえ…。生八橋のイチゴ味を見たときは驚いたものですが(あとカスタードクリームのもみじまんじゅう)、ちんすこうの味の種類の多さにも驚いた。名産品も時代につれて変わるものなんですねえ…(しみじみ)。お土産はお菓子の他はお酒。私はハブ酒を買いました。ハブ粉とかは高いけど、そしてハブそのものが入っているハブ酒は見た目も怖いし高いから無理でしたが(飲み終わった後瓶に入っているハブはどうするんだろう…と素朴な疑問)、でもどうしてもハブパワーを味わってみたかったので(笑)。ハブのお酒…一体どんな味がするんだろう。そしてその健康効果はどれほどなのかしら…(どきどき)。

何だかんだとあっというまに時間が過ぎて、かさばり、そしてずっしり重いお土産を持ってホテルに預けた荷物を取りに戻りました。キャリーケースなので楽だと思ってたけど、お土産入れたりしたらキャリーケースもかなり重くて引くのも持ち上げるのもしんどく(生卵入ってるから取り扱い要注意だし。笑)、キャリーケースに入りきらない荷物やお土産もあるし、よろよろしながらホテルを出て那覇市にお別れ。那覇空港に向かう。しかしキャリーケースがいかにも観光客という感じで目立つのでタクシーの恰好の餌食。呼んでもないのに、目もあわせてないのに、後部席のドア全開ですっ飛んでくるタクシー。断っても断ってもしつこく食い下がり、いなくなってもまた別のタクシーがすっ飛んでくるという…。確かに荷物重いのでタクシーに乗りたいくらいだったんですが、お土産買ったからお金にも余裕ないし(すいすい進むから何となくあんまりすごい距離乗ってない気になって安心しちゃうけど、メーターすごいまわるんですよねえ…)、正直ものすごい勢いがちょっと怖い…(笑)。

空港行きのバスに乗って、那覇空港によろよろ到着。搭乗手続きを済ませて、まだ時間があったので空港の食堂で食べてなかった沖縄そばを食べることに。そーきそばを食べてなかったので食べたかったけど、なかったのでらふてーそば。あたかいそばの上にらふてーが載っているそば。島とうがらし(からいけど、泡盛の香りがとてもいい)をかけて沖縄料理を最後まで堪能。やっぱりいいなあ、沖縄。美味しいなあ。

飛行機がポケモン飛行機だったのでちょっと嬉しかったけど(壁紙とか椅子のカバーがポケモンで、途中で貰った飲み物のコップがピカチュウだった)、低気圧を乗り越えていくのでものすごい揺れてました。ものすごい圧力にもまれ、押され、でも機体も推進力でそれに抵抗している、というのが座っていて何となく感じられるような。2時間のフライトなんですが、そのあいだ1回も「シートベルト外していい」と云われず、椅子に縛られたまま。疲れているけど眠るに眠れず、という感じ。ちょうど北朝鮮との会談があって、拉致被害者の消息が伝えられたときで、ノイズが入って途切れてしまうラジオを必死に合わせながら息をひそめるようにして聞いてました。

羽田空港着9時過ぎ。雨が降っていて寒かったです。沖縄での服装、沖縄での感覚が残っているので何だか変な感じ。空港では周りにも似たような雰囲気の人(何か夢から醒めきってないような、浮いてるような雰囲気)がいたけど、空港から離れて家に向かうにつれて、周りが秋っぽい服装(半袖が殆どいなかった)、普通に仕事帰りのスーツばかりなので、現実に戻ってきたような感じ。夏気分抜けてない自分達がすごい浮いてるように思えてちょっと恥ずかしかったり(笑)。

でも帰ってきたときに違った感じがあるというのが、「旅行した」って感じがしてよかったかも。低気圧と一緒に季節を越えて、日常に戻ってきたという気がして。行ってよかった、沖縄。あっというまの4日間でしたが、冒険もして美味しいものも食べて、本当に楽しかったです。沖縄っていいなあ。旅行って楽しいなあ。是非また行きたいです。

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