■9月16日
今日も7時起き。晴れて眩しく、そして暑く。
本島北部、やんばるとビーチ堪能予定の、この旅行で一番の冒険の日の予定(笑)

名前はわからないけど、街路樹代わりに植えられていた樹の紅い花。日差しの眩しさと空にものすごく映えて、でもそれが自然の光景になるという。沖縄だなあ、ここは(何か感動)。

この旅行で泊まっていたのは那覇市内のホテル。ビジネスにも観光にも使いやすい、高級ビジネスホテルという感じ。値段が手ごろだったのと交通の便がよかったのでなかなかいいホテルでしたが、本当に普通のホテルなので「沖縄感」(笑)が感じられなかったというのもあったかも…。次泊まるなら多少高くてもリゾートホテルに泊まってみたいなあ…、とか思ったり。でもシャワー浴びて寝るだけだから別にいいか…(笑)。

朝食はホテル定番のバイキングでした。唯一ゆし豆腐が出たのが沖縄っぽかったけど、それ以外は本当に普通のホテルバイキング(でも私はホテルの朝食バイキングって何か好き。旅行っぽくて)。
昼ごはんがいつ何処で食べられるのかわからないので(笑)毎朝非常識なほどもりもり食べてました。

那覇バスターミナルからバスに乗って、まず名護市まで。地図で観ると道路一本を真っ直ぐに進むだけですが、途中昨日行った琉球村や嘉手納キャンプ、普天間キャンプを通って、名護まで2時間ほどのバスの旅。うとうとぼんやりバスに揺られていく私たち。万座のあたりからバスの外に海が見えるようになってはっと目が覚めたような気持ちになりました。バスが海岸線を走っていくのでそちら側の窓の外は海。青く透明な、太陽の光に輝く海。そして空。遠くは青く、近くはエメラルドグリーンの、珊瑚礁が透けて見える海。あまりの綺麗さに言葉もなくなるような。今私は沖縄にいるんだなあ…これが沖縄なんだなあ…と妙に強く感じました。
ビーチにはちらほら人の姿があって、ああ私も泳ぎたい、あの海に入りたいと、ものすごく強く思いました。喉が渇くような、焦がれるような気持ち。人気のない、広い浜を見る見るたびに、ここでバス降りて泳ぎたいなあ…と思いました(今日も服の下に水着着ていたので余計。笑)。この海を感じないと、沖縄に来た意味がないだろうなあ。

2時間乗って、ようやく終点の名護バスターミナル着。ここもまた恐ろしいほど静かで暑くて眩しいところ。やんばるの山を背景に記念撮影して、コンビニでお昼ごはんを買いました。沖縄情緒なしのコンビニおにぎり。ペットボトルは絶対なくてはならないと思ってお茶とスポーツドリンクの二本買いました。
沖縄はバスの時間とか路線が何ともわかりにくく、しかも1時間に1本とかが普通なので間違えるととんでもない目に遭うという…。だから名護でも一応調べてきた路線であってるかどうかバス会社の人に聞いて確認しました(親切な人が多くて嬉しかった)。そうしたら「今帰仁を見て、名護に戻り、恩納か万座のビーチで遊んで那覇に帰る」という予定をバス会社の人に無謀と云われてしまいました…ちょっと自分でもそういう気がするけど(でも最初の予定では北部の離れ島・瀬底島にも行く予定でした。無謀無計画!笑)でもせっかくの沖縄を限られた日数で堪能しつくすにはこれしかないのよ!無謀と驚かれたことで逆に楽しくなってきたというのもありましたし(人の忠告を何だと思って…。笑)

とりあえず名護から再びバスに乗って今帰仁城跡へ。途中名護市役所を見たんですが、朱色っぽい、目立つ建物のありとあらゆるでっぱりにシーサーがいたのでびっくりしました。職員の数と同じくらいいるんじゃないの、と思うくらいの数のシーサー。沖縄色まんまん。すごいなあ。
日差しの差す、どこか古びた感じのバス(シートに高校生の落書きが書いてあるのもすごかったけど、それが相合傘っていうのにびっくりでした。甘酸っぱいことするなあ…。笑)の後部座席に座ってぼんやりとバス旅。何となく今までになく山のなかというか緑が濃い感じがしました。沖縄の森、南国の森であるやんばるというのはこういうものなのかなあ…と思ったり。

今帰仁城跡のバス停について、そこからさらに山を20分ほど登っていかなくてはいけないという。観光バスとかレンタカーを横目に羨ましく見ながら、暑い濃い空気のなかを黙々と登っていきました。さとうきび畑とか、南国ならではの木々が茂ってて、蝶々がやたら飛んでいました。この時期に、これだけの蝶、しかもアゲハチョウとかモンシロチョウとかではなく、黒い羽に青や紫が濃く鮮やかな蝶(名前がわからない)。琉球では蝶は魂の化身という言い伝えがあるそうですが、何かそういうのがわかるような、気持ちとか知識じゃなくて、妙に納得してしまうところがあります。何となく。

汗だくになって今帰仁城跡の門にたどり着きました。やんばるの森と延々と淡々と、でも存在感をもって続いている石を積んでつくった城跡。当時の華やかさも戦の激しさも何もなく、自然のなかに僅かに人工の歴史が残っているという感じ。広々と静かに、自然のなかに足跡は残って。

城跡の一番高い、見晴らしのいいところ。やんばるの森と海。

名護に戻るバスが一時間後なので(一時間に一本しかなかった!)しばらく今帰仁城跡で過ごしました。石垣に腰かけてやんばるの森を眺めながらおにぎり食べてたり記念撮影したりして、久し振りにゆっくりのんびりひとつのところで時間を過ごす私たち(笑)。

バス停の側にある小さな昔ながらの雑貨屋さんで棒つきアイス食べてたらアタリが出たのでもう一本食べたり。下の写真がバス停の屋根。

バスで名護に戻り、恩納ビーチ行きのバスに乗り換え。途中のみゆきビーチで下車。ここのビーチも遊泳区域が決められていて張られたロープより沖に行けなくてちょっと不満…とか思ってましたが、海に入ってみたらもう!あまりの海の透明さにもう!見ていてもわかるけど、潜ってみるともっとその透明さは本当にすごいです。青さと差し込む光が重なってゆらゆらしてるのに、視界が何処までもクリア。プールよりももっと深い、水の量の多いところで潜るので体がまるごと海のなかに包まれていると感じました。水面を見て浮上するとき、ああもう外に出るなと思うところでまだ水の層が体の上にあったりして、塩が濃いからなのか、体がすぐに浮きそうになって、なかなか深いところにいけなくて、でも水のなかからも完全には出てなくて。今まで泳いだどの瞬間より「水のなかにいる」と思いました。それがわけもなく気持ちいい。水圧で耳が痛くなって、鼻に塩水入って喉まで痛くなっても、それでもすごい気持ちよくて楽しかった。沖縄の海は本当にものすごくいいものだなあ!
魚も結構泳いでて、熱帯魚のような青い小さな魚から結構大きな(美味しそうな。笑)魚もいて、追いつかないけど、泳いで追いかけたりしてました。水中カメラでも色々撮ったけど、興奮してざぶざぶいいながらわけもわからずシャッター押してたので果たして撮れたのか、何が映っているのか…(何かものすごい変なものが映ってそう…。笑)
本当にこんなに綺麗な沖縄の海を堪能したのは旅行に来て初めてでした。もうすごい感動感激。でもきっと恩納から万座にかけてはもっと色々素敵なビーチがあるに違いない、そこを探しに行こう!これで満足してちゃせっかくの沖縄がもったいない!と異様に盛り上がり、水着姿のまま(キャミソールと短パン)海岸線の道路を歩いて、さらに別のビーチを探しに行く旅に出ました。ここらへんのビーチを泳げるだけ泳ごうぜ!泳ぎあさろうぜ!ってまるでビーチ荒らしのノリ…(笑)。
あきらかに髪も服も濡れた格好で道路脇を歩いているとドライブしてる人からひやかされたり変な目で見られたり(確かに変だと思う…不審者か難民かという様子だったと思う。笑)ヒッチハイクと間違われたりしましたが、気にせず歩きに歩いて、日が傾きかけ始めた頃安富祖というビーチに着きました。ここは海亀が産卵しにくる砂浜だそうで、確かに広々としていて砕けた貝殻と珊瑚が白くて綺麗。でも一番よかったのは人がいないということと、遊泳区域が区切られてなかったこと。泳ごうと思えばこの透明な美しい海を何処までも泳いでいけるという感じがすごくいい。すごい解放感ですごい嬉しい。夕方で曇り始めてて水がちょっと冷たいんですが、さえぎるものが何もない、透明な透明な海を自由に泳ぐのは本当に気持ちよかったです。整えられてないから綺麗な魚よりも岩にくっついてるうにとかなまことかのほうが多かったし、足に痛いようなざらざらした浜で、リゾートではないんですが、こんなに気持ちよく泳げるなんてこれこそ沖縄リゾートだなあと思いました。海の深さもあったから潜ると全身で海が感じられて。遠浅ですが、きちんと波があるので、浮いていると浜辺に連れて行かれたり、沖に連れて行かれたり(打ち寄せられた死体といわれましたが。笑)。海って力いっぱいでも、力抜いても堪能できるというのがいいですよねえ…。本当に気持ちいい。

泳ぎ疲れてけだるくなりながら撮った写真。安富祖の浜の夕暮れ。雲のあいだから差す日差しが本当に綺麗でした。自分でも綺麗に撮れていると気に入っている写真です。

その後はバスに延々乗って那覇へ戻ったんですが、沖縄って夜になると本当に真っ暗で窓の外が海なのか山なのかまるでわからないくらい。そして何よりバスがあっというまになくなる…。北谷によくやくたどり着いたのが10時近くで、那覇に戻るバスがなくて疲れて途方に暮れましたですよ…。いくらなんでももう歩けない…(笑)でもタクシーで帰るとかなりな金額になるし…。結局同じようにバスがなくて困ってた二人組みとタクシー相乗りして那覇市内に帰りました。無事帰れてよかった…(心の底から)。沖縄ってバスとタクシーしかないというのもあるし、何か距離感がうまくつかめなくて移動がむつかしいなあ…。

北谷のアメリカンビレッジの観覧車。小さいんだけど、華やかに明るくて綺麗でした。

那覇市内、国際通りで晩御飯を食べました。シークワーサーのお酒、そーめんちゃんぷるー、スルル(きびなご)の唐揚げ、沖縄そば。そして海ぶどうとらふてー。どれもこれも美味しい、大好き。でも疲れてたのとお腹すいてたのとで黙々とあっというまに食べてしまいました(笑)

いつもは国際通りで色々お店みたりお土産選んだりするんですが、さすがに今日はご飯食べ終わったら11時くらいで殆どのお店が閉まりかけてました。自分たちも疲れていたので、そのままホテルに帰りました。
本当に今日は疲れた…。でもビーチ荒らしも出来たし(笑)移動距離も多くて、冒険って感じで大満足です。

明日は(信じられないけど、考えたくないけど)最終日なので荷造り準備をしたり、ホテルの浴衣でふざけて写真を撮ったりしました(笑)。充実した一日でした(笑)。

琉球銀行前の蛸の木。葉が茂ってるところがまるく、根っこがいくつにもわかれているので、なるほど確かに蛸に見える。
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