■9月15日
今日もいい天気。最高気温31度の予報。
7時に起きて、今日は琉球村と北谷のビーチに行く予定。

写真はでいご。沖縄県花だそうですが、今の時期は花は咲いてませんでした。

琉球村というのは沖縄の伝統を再現した体験型テーマパーク(春季キャンプで広島東洋カープのルーキーが遊びにくるところでもあります。笑)。那覇バスターミナルからバスに乗って、嘉手納キャンプの横を通って本島中部、読谷村とか恩納ビーチの近くにあります。

入村すると、咲き乱れる南国の花々の前で琉球の民族衣装を着た人たちが琉球独特の踊りを踊っていて、そのひらひら揺れ動く布の色の鮮やかさに思わずぼうっと見とれてしまったり。中は綺麗に整えられた琉球の村の光景。鶏が歩き回る庭と朱色の瓦とくすんだ木で出来た民家、照り返しのつややかな緑の葉、濃い色の花。琉球衣装を着た人が三線をつまびいていて(緩やかな抑揚がのどかでなごやかで心地いい)、あまりに「琉球」な光景がそこにあるので、逆に今自分が沖縄にいるという現実味がなくなりそうな、そんな感じがしないでもないです。何か不思議な感じ…。でも例え作られたものだとしても、この光景は沖縄のこの眩しい日差し、圧倒的な暑さのなかでだからこそ鮮やかな色合いになるのであって、そのままそっくり関東とかに持ってきたとしてもそれは「琉球風」「沖縄風」のものでしかないんだろうなあ。文化というのは花のようなものだと何となく思いました、その地の特有の気候や空気のなかでしか咲かない美しい花。

琉球村ではハブとマングースの対決ショーをやっているそうなので、沖縄に来たならこれを見なくては!と意気込んで村の奥にあるハブセンターに向かう。しかし法改正があったとかで対決ショーは今は出来ないそうです。ちょびっと残念(本来の生態系では天敵でも何でもないハブとマングースを戦わせるというのがそもそも間違ってることなんですがねえ)。代わりにハブセンターで「ハブマングースのショー」(笑)を見ました。ハブの生態などについてあれこれ興味深く聞いたんですが、一番びっくりなのは、ハブというのは牙に温度センサーがあるので人の体温を感じたら瞬時に襲い掛かるということ。人の体温と同じ温度のお湯が入った風船をハブに近づけたら本当に一瞬でハブが襲い掛かり、あっというまに風船が割れていたという…。しかも咬まれたら血清打っても痛み(それは焼けた鉄を押し付けるような痛さだそう)が三日(場合によっては一週間)は続くとか…。ハブ、問答無用な上に手加減なしだなんて怖いっていうかヒドイよ…むちゃくちゃだよ…(笑)。

ハブショーの後には琉球村の目玉(私の中で)、「見るだけで幸せになり、触ると願いごとがかなう蛇」が出てきました。スタッフの人が棒でぶら下げた蛇を観客席に近づけてくれるという…(何かひどい…。笑)。ぶらーっと蛇が目の前を横切っていくのはちょっと恐ろしかったけれども、触れば願いがかなう幸福の蛇なのでしっかり触ってきましたですよ!一瞬でしたが、ひんやりとすべらかな、でも生き物の温かさはある蛇の体の感触はしっかり感じました(嬉しそうに云うな。笑)。願いごともしましたですよ、かなうといいな。
そんな感じでハブショーはおしまい(マングースはあんまり印象がなかった)。会場を出るときに観客全員にひとさじ分のハブ粉をくれました。おお、健康に効果絶大な、でもとっても高価なハブ粉。ここでこんな風に味わえるとは何か嬉しいなあ。わくわくして食べてみたら、何かうなぎの粉みたいな感じ。香ばしく、どこかくさみがあるような感じ。でも効きそう。いいなあハブ粉。ハブ油というのもいいなあ(やけどとか傷に塗るとあっというまに治るそう)、と私はうきうきしてたけど、友達は本当に嫌そうな顔してました。気持ち悪くなるほどまずかったそうです。漢方慣れしている私にはよくわからなかった…別にそこまで嫌がるほどの味ではなかったと思った(笑)。一体どちらの味覚がおかしいのか…(笑)。


ちょっとぶれてますが、昔の民家を再現した屋敷の縁側で食べたポーポーという沖縄風クレープと薬草茶。ポーポーは黒糖を使っているお菓子で、ふんわりとやわらかく、昔のおやつみたいな素朴な甘い味。

その後水牛を使って砂糖を搾るやつとか、やちむん(焼き物)を見たり。シークワーサーのアイスを食べて、琉球村堪能。バスに再び乗って、今度は北谷アメリカンビレッジへ。

普天間、嘉手納キャンプが近いことでアメリカン色が強い北谷ですが、海の近くの綺麗な総合アミューズメント施設というのが何か横浜のみなとみらい(ワールドポーターズあたり)を思い出させる感じでした。ジャスコを見つけて何か妙に安心、嬉しくなって見たりして(笑)。ジャスコで麦茶とお菓子を買って、トイレで水着に着替えて(笑)アメリカンビレッジの側にあるサンセットビーチへ。波の上ビーチでは味わえなかったけど、、サンセットビーチはきちんと(笑)白い砂浜があり、青い明るい海があり、リゾートビーチっぽい!やったあこれが本当の沖縄の海だ!と勇んで海に入ったのですが、ここでも遊泳区域が決まっていて足がつかなくなる程度の深さでネットが張られていて沖には泳いでいけない(沖にはハブクラゲというのがいて危険だそうですが)、砂が巻き上がっているので潜っても何も見えない、そういう状態でした。ううん…。

でもやはり昼間の日差しの下で入る海というのは気持ちがよかったです。潜水しながら仰向けになると、海面を通して空と日差しが見えて、ゆらゆらと眩しい。自分の吐く息さえも銀色に光って綺麗に見える。手足が水の中にあると感じる感じ。ああ海だなあ…水のなかは気持ちいいなあ…。沖縄の海は塩分が濃いみたいで(わざわざ味わったわけではないですが、ミネラル多そうな味してましたよ。笑)仰向けに体の力を抜いているとぽっかりと体が浮くんですよ。耳がちょうど海のなかに入って、音が全体的に遠く鈍くなり、見えるのは青い空と太陽の光で眩しくて、波に揺られて浮いている体の感覚がリアルなのか拡散しているのかよくわからなくなってくる感じ。ぽっかり…。しかしそうしてたら「水死体みたいだよ!怖いからやめなよ!」といさめられましたけどネー(自覚はあるんだからほうっておいてよ。笑)

泳いでたら嘉手納から飛び立ったのだろう戦闘機が上空を2、3機横切っていったんですが、ものすごい轟音でした。会話が聞こえないというか、もう聴覚を完全に圧せられるような感じでした。今この時はビーチにいることも昼間であることもすべてがこの音に圧倒されて断絶してしまうような感じ。戸惑うとともにこれもまた沖縄であるということ。。

その後は濡れた水着を乾かすついでに嘉手納キャンプ横の国道58号を歩き、宜野湾にある天然温泉アロマに行くことに。沖縄で温泉って不思議な感じですが(笑)、髪も体も塩と日焼け止めでべったりだったのでお風呂に入ったら気持ちいいだろう!と思って。地図の上では多分まあ歩けないこともない距離だったんですが、実際歩いてみると結構な距離で(大体沖縄のバスの停留所と停留所の間隔がこちらでは信じられないような広さ…完全に読み間違えてました。笑)かんかん照りに照らされて、だらだら汗かきながらひどく静かな(音がない、というこちらでは信じられないような状態。何か落ち着かないような状態)道を歩いて歩いていきました。途中、観光タクシーがだらだら歩く私たちを目ざとく見つけてきて、バックしながら後部座席のドアを開いて近づいてきたときには、本当にびっくりしました。逃げようかと思いつつもそのものすごいスピードアンドチャージに立ちすくんでしまいましたですよ。タクシー自ら客を捕らえようとするなんて信じられないよ…沖縄すごすぎるよ…(笑)。

天然温泉アロマ。JAが経営してる温泉で、地元の人が集まる憩いの健康ランドみたいな感じでした。観光客なんて私たちだけだったに違いない…。でもまあ塩と日焼け止めのべたべたを落とせるだけでも十分ありがたいのに、天然温泉、露天風呂、ジェットバス、打たせ湯、寝風呂、薬草湯と色々楽しめてものすごくのんびりまったり気持ちよく過ごしました。塩サウナにも入ってきました、さっき海に入ってきたというのにわざわざ(笑)。しかし強烈紫外線用日焼け止めはそれでも完全には落ちきらず、肌が妙に撥水いい状態…水かかっても綺麗な水玉になって肌にはりつくという。人間の皮膚じゃないっぽい(笑)

貸してもらったムームー(みたいな被って着るだらっとしたワンピース)を着て、だらだらと過ごしてたら疲れも出てきてこのまま寝ちゃいたい気分になってきたんですが、でももう午後6時、そろそろあたりも暗くなってきはじめていたので着替えて温泉を出ました。会計したら、温泉の人が「ありがとうございました!」とお土産をくれました、わーい何だろうと中を見てみたら10個パックの生卵…!そうかここはJA宜野湾が経営してるんだった!でもこれからまだ沖縄に滞在する観光客が生卵貰っても、ていうかこれから那覇に戻ろうと必死なところに生卵貰っても、一体どうすれば…どうすればいいのJA!しかしせっかくくれたものを突っ返すのもなんだし、しょうがなく卵パック入りのビニール袋をぶらさげて宜野湾を発つ私達…。

しかし、那覇まで戻るのがまた一苦労でした。バスに乗ろうと国道に出たはいいけど、那覇方向の車線のほうに渡れない。何故なら道路の幅が4車線、中央分離帯も1車線くらいあるんじゃないかという幅で垣根、植え込みがあって向こう側が見えないくらいで突っ切って向こうに渡ることが出来ない、しかし肝心の横断歩道も行けども行けども見つからない。本当に横断歩道がない。那覇方向の道路に行かないと那覇行きのバスもないし、タクシーだって拾えない。しかし向こう側に行ける方法が見つからない。激しく動揺しながら暗くなり始めた道を黙々と歩き続ける私たち…。沖縄の道路って車で走る分には信号少なくて便利だけど、歩行者的にはすっごい厳しいなあ…。横断歩道を見つけたらそれがその道路で唯一のものだと覚悟して渡っておくべきだなあ…とか真面目に考え込む私。

暗くなった道を延々歩いて、歩きに歩いて、ようやく横断歩道見つけて向こう側に渡り(たどり着くまでに番地が2、3個は変わってるんじゃないかってくらい歩いた)、あたりは真っ暗になって、さっきまでは呼んでもないのに恐ろしい勢いで迫ってきたタクシーも見つからず、バス停も見つからず、ただ黙々と歩き続けるだけ…。生卵のビニール袋がやけに重い…(笑)
どのくらい歩いたか、ようやくタクシー見つけて(沖縄のタクシーは怖いけど、このときは本当に嬉しかった…)放心しつつ那覇市内、ホテルに帰りついたのでした。沖縄の広さを思い知った行程でした。ホント、感覚が本土とは全然違う…。

ホテルで水着を洗って、シャワー浴びて(温泉入ったけど、結局汗まみれになったので)夜ご飯を食べに再びお出かけ。ホテルの近くの小さな郷土料理屋さんへ。オリオンビールと海ぶどう、グルクン(沖縄の県魚)、そーめんちゃんぷるー、島らっきょうの唐揚げを食べました。本当に沖縄料理は美味しいなあ…たぶん今沖縄で食べてるという気持ちも働いてるのもあるんでしょうけど。海ぶどうなんて箸で持っただけでぷちぷち云うくらいでやみつきになりそう。酢醤油で食べるだけなのにどうしてこんなに美味しいんだろう。うっとり。

ご飯のあとは今夜もまた国際通りに繰り出しました(笑)。今日もまたお土産査定(笑)。あんまりにも美味しかった海ぶどうを是非お土産にしたいと思って、特に念入りに海ぶどう査定。何処の店の海ぶどうが一番安いかとか、生のパックがいいか塩漬けのがいいかとか(笑)。真剣。

そういえば、今日地元の人に道を聞いたとき「内地から来た人?」と云われたんですが、「内地」って云い方が沖縄と本土の歴史(というか本土が沖縄にしてきたこと)を思い出させて何となく複雑な気持ちになりました。「文化の違うそれぞれの国」というよい意味で「内地」が使われるならいいなあ…。

ホテルに戻って明日の予定を確認して、ようやく就寝。食べてしまうことも出来ず、でも持ち帰るのも大変そうなJA宜野湾の生卵をちょっと持て余しつつ(笑)。

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