読書日記2





4/28
吉本ばなな「ハチ公の最後の恋人」
この人のオカルトぶり…去年(骨折で入院してるとき)「アムリタ」を読んで、もうついていけない、とか、こんなの嘘っぽすぎる、とか思ってすんごい疲れた気分になったのを思い出したけど、「限りある永遠の輝き」を書くのはうまいなあと思った。眩しくて切ない。「濃い夏草みたいな思い出の匂いで窒息して死にたい」のところが好き。「私はハチを忘れないが、忘れるだろう」の割り切っているけどあかるくて優しい前向きさも好き。でもオカルト過ぎるのはやはりどうかと思う…またしばらくは読まないだろう。

4/30
「冷静と情熱のあいだ」
辻仁成の恋愛小説を読むのは久し振り(「白仏」もある意味恋愛小説だろうけど…)。相変わらずロマンチスト…。でも再会した後のシーンを読んで、ロマンチストだと思うけどこれが男の人のリアルな姿(感情のありかた)なのかもと思った。幻想の抱き方とかが…男の人ってこういう感じなんだろうなあと妙に納得してしまった。ロマンチストすぎてシビアみたいな。でもラストは希望の光があって好き。赤も青を先に読んだから救いがあると思った(赤を先に読んでたらちょっと切ない)。辻仁成は「光と影」を本当に巧みに印象的に書くなあ…。
赤。江国香織の方も好きだった。個人的には前半の静かなさみしい雰囲気が好き。これ読んだ後江国香織の雰囲気が懐かしくなり「落下する夕方」と「ホリーガーデン」を読み直した。やはり好きだなあこの雰囲気。

5/2
予約していた「彼女がくれたマウンド」が来たので図書館に取りに行く。盛田くんの闘病記。近い時期に同じ病名の病気をしたということで盛田くんには人一倍の想いをもっていたけれど、盛田くんの闘病はリアルタイムで続いているものだからあえて読むのを避けていた。感情移入が強いので読んだら重いだろうというのもあったし。でも盛田くんが病気とは関係なくスポーツニュースに出るようになったので読んでみようという気持ちになった。どうだろう…どう思うんだろう私。
長野まゆみの最新作のタイトルにちょっと呆然…「千年王子」って…。


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