2003/02/28
韓国旅行 第一日目


初めての海外旅行!韓国旅行!連れの友達が日程の都合で先に韓国に行っているので、ソウルまで一人旅という…(どきどき)。成田空港に行くのも初めてで、その予想以上の遠さにいきなりびっくりですよ。乗り換えも多くて、私の選んだ行き方で本当に大丈夫なのかなあ…とどきどきしたりしましたが、京成線に乗る頃には周りにキャリーケースを持った人ばかり(いかにも海外旅行に行く人という感じ)なので安心しました。

成田空港第一ターミナル。広く機能的で、働いている人がみんな親切で対応もきちんとしていて(二ヶ国語を普通に使っているところがまたすごい…)責任感ある態度と接客の親切さ丁寧さが両立している、まさにプロフェッショナルの仕事。私はそれに甘えて出発口の場所から税関の通り方まで教えてもらったりして(だめじゃん…)、何とか出国審査などを終えて搭乗口へ。

その前に銀行で円をウォンに両替したら、大体100円=1000ウォンというレートだったのですごい札束の量になりました。す、すごい…金持ちになった気分…(こんな簡単な思考で海外に行って大丈夫なのか…)。あと傷害保険にも入りました。空港って便利だなあ…。

飛行機が大韓航空だったので、搭乗ロビーで聞こえるのがすでにハングル。出国審査を終えたらそこからもう海外なんだなあ…とこっそり感動したり。どきどきしながら飛行機に乗り込み(窓側の席だった。嬉しい)、13時55分成田出発!国境を初めて越えますですよ!(興奮)

およそ2万フィート(多分)上空の空は素晴らしい青空。日差しが降り注いで眩しい。遠く下方に見える海が真っ白に固まっているように見え、湖や川は光が溜まっているよう。逆に陸上は山の峯の感じがよくわかる。複雑な高低で入り組み折り重なっている、でもここから見るとなだらかな美しい地上。そのなかで富士山が特に白くなだらかに、でも際立って目を惹きました。

機内食(コチュジャンで炒めた、ちょっと辛くて美味しい鶏肉とごはん、抹茶ムースケーキ、オレンジジュース)を美味しく嬉しく食べて、窓の外を見たり、ガイドを読んだり、うつらうつらしているうちに2時間40分が経過。いつのまにか韓国領空に入ってました。日本はすごくいい天気でしたが、韓国は曇り。窓の外は真っ白にもやがかかり、なかなか外が見えず残念でした。
そうして、雲のなかから韓国は仁川(インチョン)空港に着陸。初の外国!にやってきました!

仁川(インチョン)空港は成田よりももっと広く新しく綺麗な空港でした。高い天井、ガラスの多い明るい空間。何処か近未来的な雰囲気の漂う空港。標識もハングルよりも英語と漢字(中国語)が目立つので迷うことなく入国審査へたどり着きました。
が、私の並んだ入国審査の列がなかなか進まない。隣の列はすいすい進むのに…。見たら、審査の人が疲れてるんだか旅行客がいやなのか、いちいちだるそうな態度でいちいちねちねち絡んでいる模様…。パスポート出してる旅行客の前で疲れてるんだよと云うようにのびなんかしてたり…。…嫌な予感マンマン…。別の列に並べばよかった…と思ったけど、それも面倒なのでそのまま進み、案の定絡まれる私…。韓国での宿泊地を決めていなくて、それをその通りに申告したら(ロッテホテルとでも適当に書いておけばよかったんですけど、思わず素直に申告してしまった)、それについて延々と絡まれ、ようやく解放されたら飛行機から降りて30分も経ってましたですよ…。なんてこったい…。
(しかしどうでもいいけど、私が口ごもってたら英語で話しかけてきた審査のおじさんに「あらやだ、私って日本人離れしてるかしら、英語ぺらぺらに見えるのかしら」と一瞬悪い気がしませんでしたよ←都合よく解釈しすぎ。笑)

空港からはリムジンバスで待ち合わせのロッテホテルまで行きました。ハングル、英語、日本語で案内のある大きなバスに乗って1時間でロッテホテル前まで着くので、「一人旅」も何もないんですけどねえ(旅行前のどきどきの意味は一体。笑)。

しかし、目に映る何もかもがハングルというのが何というかカルチャーショック…。音としては中国語とかに似ている感じがありますが、文字として見ると英語とも違う、漢字とも似ていない、まるっきり未知の記号で、書かれていることが想像とかカンでもわからないという…。ハングルというのは記号を論理的に組み合わせることで表現される、わかりやすい文字なのですが(人民に広く理解されるように、という目的で作られた文字なんですよね)、全っ然わからない…。バスの行き先の表示も広告も、道路に書かれている速度表示とかの標識も、車のナンバーもすべてハングル。英語も一応添えられてたりしますが、でもやっぱりハングルがわからないとわからないことのほうが断然圧倒的に多い。当たり前なんですが、何か一瞬すごい不安というか心細い気持ちになってしまいましたですよ。外国ってこういうことなんだなあ…。知らない言葉、知らない文化。自分が何も知らない、わからないポジションに立って、そこから入って接触しようとしていくということ。

そして今更ながらにガイドの後ろについている「旅行先で役立つ韓国語」というページを読んでみたりする私(遅い)。

どうでもいいけど、広告看板などに載っているホームページアドレスが「〜co.kr」とか「〜ne.kr」というのに、おおそうだ韓国だもんねえ!と感動してしまいました(何て簡単な、ささやかなことで。笑)


ソウル市内に入ったときにバスの中から撮ってみた写真。韓国は公共の場(駅構内など)、景色が一望できるようなところなどで写真を撮るのが禁止されている、とガイドで読んだので(禁止になる理由というのも分かるので…)これは大丈夫だよねえ…とびくびくこっそりしてました(小心者)。

韓国は道路がすごい広い、車の量が多い。それなのに(それだから?)みんな運転マナーがすごい…。スピード出すぎなんじゃあ…と恐ろしく眺めていた車がウインカー出さずに割り込んできただけでも十分びっくりでしたが、バスがそれに張り合ってスピードあげるのにはもう…!せ、競り合ってるよ!こんなに道路が広いのに!こんなにスピード出ているのに!…すごすぎる…すごすぎる韓国の道路事情…。

それでも無事にロッテホテル到着。そこのレセプションで待っていた友達と感動のめぐり合い!駆け寄ってわーわー云って抱き合う私たち(ホテルの迷惑です)。本当に友達と会えなかったらどうしよう、というのがこの旅行一番の心配だったので、会えてよかった…そして一瞬これで旅行が終わったような満足感を抱いてしまいましたですよ(笑)。

時間は18時くらい。ホテルを出て、ソウルから新村(シンチョン)へ晩御飯を食べに行くことになりました。

新村(シンチョン)。賑やかな街。金曜日ということもあるでしょうが、人(特に若い人)が多くて混雑してました。日本で云うなら渋谷って感じでしょうかね。信号のところで人が溜まって溢れていく感じとかが。店も明るくオシャレで若者の街という感じ。
しかし歩道が悪いのがすごく気になりますです…。コンクリートやタイルで舗装されているんですが、何か斜めになってたり、変なところで盛り上がってたり、タイル浮いてたり、足元がとっても危険…。車も相変わらずものすごい勢いで走ってて角から飛び出してくるし(友達は歩道を車が疾走するのを見た、と証言していました…愕然…。韓国どうして道が広いのにそんなに急いでばかりいるのか…)。韓国を歩いていると元気が出る、というのはこういうことなのかしら…(違う気が…)。

軽く道に迷ってから、お目当ての民族居酒屋に到着。燻したような太い木の梁や竹細工みたいなものが飾ってあったり、木のテーブルにランプがあったり。落ち着いていそうで、周りはテンションの高い若者(花金ですよ、そういえば)で賑やか。いい雰囲気。改めて訪韓と再会を喜び合う私たち。

で、頼んだものがまずマッコリ。日本で云うところの「ドブロク」。米や麦、とうもろこしを原料にした発酵酒で、アルコール分は6〜7%。白く濁ってて、飲むとやわらかい微炭酸。ほのかに甘く、ほのかに酸味もあって、コクもある。不思議なまろやかさ。
料理は、野菜や魚、肉をなどを薄切りにして小麦粉と卵の衣をつけて油で焼いたもの。ジョンという名前。それにコチュジャンのたれをつけて食べるというもの。ぱっと見てんぷらのよう。大きなお皿にたくさん盛られて、その下にはさらにキムチチヂミがあったりして、韓国料理のスケールの大きさにびっくり。でもどれも美味しい。ぱくぱく食べてしまう。
そしてキムチチゲ。これはもう美味しい!んだけど、辛い!!最初は「おおさすが本場のキムチだねえ」とか感心してたんですが、だんだんあまりの辛さに口の中が熱くなり、ひりひり痛くなり、最後は無言…という…(笑)。甘くてコクのあるやわらかなマッコリがよく飲まれる理由が分かるような気がしました。辛すぎる…。でもとめられない美味しさ…。

食べ終わったら口が辛くて痛くて、お腹がいっぱいすぎてやはり無言…(笑)。

下の写真。左にあるのがマッコリの銚子とお猪口。右のお皿がジョン。すごいボリューム。銀色の長い、結構重い箸とスプーンで食べます。

町には屋台がたくさん出ていて、色々なものが売られてました。トンポッキ、キムパブ、そのほか名前もどういう料理なのかもわからないけど、面白そうな美味しそうな軽食がたくさん。鯛焼きの屋台があったのでそれをデザートにと食べ歩き。賑やかな町をものめずらしく眺めながら。足元は危険だけど(笑)こういうのって楽しい。

そしてタクシーに乗ってノヒョンという町にあるエステへ。韓国のタクシーは日本のよりも全然料金が安くて便利に使えるということだったんですが、乗ったタクシーの運転手さんが私たちが行きたいエステの場所が全然分からないらしく、かといって私たちも韓国語が喋れるわけではないのでうまく説明できず、ガイド見せて地図見せて、それでもお互い通じず、ついに運転手さんが車から降りて何処かに道を聞きに行っちゃいました。
タクシー運転手が道を聞くというのも驚きですが、客を後部シートに乗せたまま、キーを挿したまま、そしてメーターあげたまま、数十分行ったきり帰ってこないって…なんかすごい状況…。
冗談で「このまま車から降りて逃げちゃう?」「いやキーが入ってるから運転しちゃう?」とか云いあう私たち(そんなことしたら犯罪…)。
暇なので写真を撮ってみました。運転手のいないタクシーと窓から見えるものすごい勢いで走る車たち(笑)。韓国では左ハンドル。

何だかんだでようやく目的のエステに到着。ペクス汗蒸幕(ハンジュンマク)というところ。時間は11時くらい。

エステと云っても、サロンというより銭湯とかヘルスセンターとかそういう感じ。緩い浴衣姿のおばちゃんたちがお惣菜(キムチとかナムルとか)を囲んで喋ってたり。
荷物をロッカーに預けて鍵をゴムで腕にとめるのとか、鏡の前に蛇口とシャワーと洗面器とイス、というのも、見慣れた銭湯の光景。普通に体を洗い、髪を洗い、サウナ(銭湯によくあるタイプの)に入ったりして。銭湯ですなあ。

その後おばちゃんに身振り手振りで呼ばれて連れて行かれたのが汗蒸幕(ハンジュンマク)。
入り口は重くて厚い木で、黒々とした鉄の鋲など打ってあって、小さな覗き窓がついていて、…何か竈っぽい…あるいは焼却炉…(笑)。サイズは暖炉ほどの扉をしゃがんで入ると、そこは石を積んで作られたドーム状の石釜の内部。見上げるような高さまで石が積まれて綺麗にドームになっている。昔の天文台の塔の中のよう。足元には粗い麻のござ。松の枝が積まれていて、そのいいにおいがしている。

しかしそれより何より内部は暑い!90から140度とのことですが、本当にぴったりと密に逃げ場なく空気の温度が高い。湿度はないし、夏の暑さとは違って、体の内部からじわじわ温度が上がるというわけではないので不快感はなく、むしろ体の表面が均一に瞬時に熱くなって汗が浮いてくる(出る、というより浮いてくるという感じ。体が暑さを感じる前に汗が出てくる感じ)。呼吸をすると胸のなかまで染みとおるように熱くなり、不思議に体が軽くなるような感じ。暑さでぼーっとしていると、素早く気持ちよく疲れや重さが蒸されて出て行くよう。じんわりと熱い高い熱、じっと動かない自分の体。周りを取り囲む石のほの暗いドーム…。陶器になった気持ちでした(笑)。

すごい暑さ(熱さ)なので、長くはとどまっていられず、何度も入ったり出たりを繰り返し。汗蒸幕から出て木の枕(固いけど、不思議に頭にフィットしてらくちん)でタイルの床に横になって放心するのが、何かシンプルに気持ちよく極楽でした。疲れが溜まってるな、というときに気軽にやれたらもっといいだろうなあ。そう出来る韓国の人が羨ましい…。

何回か出たり入ったりを繰り返して、また浴場へ。浴場の端にビニール掛けのベットというか台(笑)があって、そこでアカスリをするのです。
うつぶせたり仰向けになったり、何度もひっくり返されて隅から隅までごしごし擦られて、ざばーっとお湯かけられて、また擦られて…何だかまな板の上の魚というか野菜というか(笑)。でも痛くない程度に強く丁寧に擦られて、とてもいい気持ち。顔にきゅうりパックをつけられて(というかクリームをこんもり載せられるという感じでしたが。笑)何も見えない状態でひたすらアカスリされるのは何か不思議な感じ…。大量に出るという自分の垢を見ることが出来ず、残念のような。でもお湯をかけられるたびに、何かごろごろ流れていくあれが垢だったんだろうと思います…(やっぱりすごい量出たんですね…)。

オイルでつるつるマッサージされて、髪の毛まで洗ってもらって、すっかりさっぱりいい気分。大満足!のところを次のエステが。
次はプハンというもの。ガラス製のコップを背中に押し当て、中の空気を抜いて真空状態にするというもの。血行が悪いところほど鬱血してあざになるというので、自分の体の何処が悪いか分かるという。何かすごいことになりそうだなあ私…(笑)。

お風呂の近くの雑魚寝部屋というか仮眠室というか、広間みたいな部屋(オンドルという韓国伝統の床暖房の部屋なのでフローリングだけど床があったかく気持ちいい)に敷物しいてそこにうつぶせになってプハンをしてもらいました。隣にはやっぱり敷物ひいて浴衣で寝ている韓国の人が何人かいて不思議な気分…。

最初はガラスのコップを背中にいくつも当ててガラスコップの中の空気を抜いて、背中を吸引されているだけ。時間が遅いのと(午前1時とかそういう時間)オンドルが暖かく気持ちいいのでうとうとしてたら、不意に背後で「カシャカシャッ」とすごい音(大きなシャーペンを振ってるような、金属製のおみくじを振ってるような)がして、背中にものすごい激痛が…!な、何かが突き刺さったみたいですけど!?でもおばちゃんに笑って押さえつけられ(痛いと云っても通じない…)、また「カシャカシャッ」の激痛に襲われる私…。何事かと思ったら、針みたいので背中を刺して(見えないので想像)そこにコップを当てて血を吸い出しているよう…。血を抜かれるなんて知らなかった…思ってもみなかった…。衝撃…。そして痛い…。本当にすごいとがったものに刺されたと思います、それも一箇所を複数回刺されて、さらにそれを腰と肩と背中で少なくとも3回はやられた…。衝撃…。
しばらくしてからおばちゃんがコップを取ってくれたけど、そのコップに結構な量の血が溜まっててまた衝撃でした…。確かに血を抜くという健康法はありますけどね…でもまさか自分が本当にやられるとは…。ていうかエステってのんびり贅沢に気持ちよく、とかそういうものだと思ってましたですよ…(笑)。

ようやくすべてのコースが終わって午前2時過ぎ。お風呂にいって鏡を見たら、背中にびっしりコップ吸引のアトが…!赤く(ちょっと紫っぽい)丸く鬱血したあざが背中にびっしりと…。呪いのアトみたい…。我ながら気持ち悪い…すごすぎる…。肩の付け根のアトが特に濃く鬱血してたのは、日頃パソコンして肩が凝ってるからだと分かりますが、でもそのほかの部分もものすごく鬱血してるって…私ってそんなに悪いところが多いんだなあ…。びっくり、ショック…。すごすぎる…。

そんなこんなで午前3時ごろようやく就寝。プハンをした部屋で薄い敷物と上掛けで雑魚寝。夜中だというのに女の人がやってきてお風呂に入ってたり、雑談してたり。賑やか。それでも暖かいオンドルと、濃ゆい衝撃的な経験のおかげですぐに眠ってしまいました。

二日目に続きます。


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