2003/05/18

北海道最終日。飛行機の関係で午前中に稚内市内に戻らなくてはいけないので朝5時すぎに起床。晴れて、ちょっと冷え冷えした空気の朝。いつもの感覚からするとこれが5月の朝とは思えない。宿の窓から見える山には白い雪が。

べこべこのステンレスの広い洗面台で歯を磨いて、ごはんにお味噌汁、目玉焼きの朝ごはん。うーん、やっぱり合宿所のよう。何か楽しいなあ。宿の前で写真を撮って、音威子府駅から稚内市内行きのバスに乗車。友達とはここでお別れ。お互い手を振り合って感動的に別れを告げたのに、バスがなかなかすぐに出発しないので間が持たず、ちょっと気まずかったり(笑)。
とにもかくにも一晩だったけど、こんな遠いところで、でもいつも通り楽しく過ごせて楽しかったですよ。元気で!また会おう!

バスはごとごと4時間近い旅。殆どを寝てすごしましたが(笑)。途中、猿払村役場を見たときは興奮したなあ。憲法を習った人なら一度は聞いたことがあるだろう「猿払事件」の猿払村!国家公務員の政治的活動の違憲性の是非が争点でさあ!教科書でやったよねえ!あのとき、教科書で読んだときはただ単に勉強の項目のひとつで、「さるふつむら」という名前が珍しくて心に残ったけど、でもまさか北海道の北のほうのこの村に通りがかるだけでも来ることがあるとは。何というか感慨深かったです。ただの名前でも、単語でも、一文でも、自分が動けば、それが世界はつながっていく。点が線に、思わぬ色を見せて織りあがって、その一端だけでもこんなにも胸が高鳴るものなんだなあ。
旅って素晴らしい、旅に出てよかった。この景色、この気持ち。

うつらうつらしながらも目に入る景色。熊笹の繁る谷とか、斜面をのんびりと歩いてる牛たちとか、なだらかな坂のてっぺんは平らかで空と綺麗に接しているとか、広い広い草原とか。北海道だなあ、と本当に夢のような気持ちでした。

11時くらいに稚内市内到着。さあお昼ご飯だ!(旅は食い倒れるものと思っている私)と勇んで稚内港へ。天気はいいけど、海からの風がびゅうびゅう強く寒い。波頭が光を反射してきらきら眩しいけど、海の色は凍碧というか深そうな冷たそうな色。うねるような強い大きな波。

お土産屋さんで稚内名物「熊ざさアイスクリーム」を見つけたので、フェリー乗り場の待合室で食べました。遠くて近い「外国」となった樺太へ向かうフェリーが発着するそうで、なんでもないような待合室のようでいて、すごいところなんだなあ、とか思ったり。

熊ざさアイスクリームは薄い緑色で、一見抹茶アイス。食べてみると味も抹茶っぽい…けど、口に広がる後味がすきっとしてて、甘さが口に残らずさわやかな感じ。アイスのべたべた感がないというか。アイスなのにシャーベットっぽいというか。面白い味でした。熊が冬眠のときに熊ざさをたくさん食べるというから、きっと体にもいいんだろうなあ熊ざさ(あとで「熊ざさ茶」を買いました。笑)。

そして北海道は稚内に来たからには!お昼には是非とも!ウニ丼を!この北海道旅行のフィナーレを飾るにふさわしい最高のウニ丼を!と大いに意気込んで稚内港近くのおそば・お鮨のお店に入りました。

本場北海道のウニ丼!どどん!みっちりとやわらかそうな、つやつやのいい匂いのウニがたっぷり!

…食べたらやっぱり美味しくてねえ!一口食べてじんわり幸せ噛み締めちゃいましたですよ。北海道だなあ!つるっとしてて甘くて、口の中でとけるようで、でも食べ応えがたっぷりあって、うう、ウニ最高!海風に吹かれて固くなってたけど、体中がほんわりする美味しさ。そしてお腹いっぱいの幸せな気持ち…(何かもう言葉にならない)。

うっとり満たされて空港行きのバスに乗車(そしてここでも爆睡する私←旅は食い倒れ、乗り物では睡眠)。空港内で白い恋人をお土産に買って(北海道ですから)、13時35分発の羽田直行便で2時間の旅。
北海道は遠いようで近いようで、普段の生活とは季節もスケールも違くて、でもだからこそたった3日間だったけれどすごく楽しかったです。気持ちよかったです。あの広い美しい光景。美味しいもの。空の色、風の強さ。また旅をしたいなあ!(北へ南へ色んなところへ)と思いました。


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